ホーチミン市3区の政府官房所属機関、中央市民応接事務所職員のチャン・バン・チーさんが郵便物に入れられていた白い粉を吸い込んで気を失った事件(※関連ニュース参照)で、同市警察は化学物質を用いたテロの可能性も視野に入れて捜査した結果、この白い粉はただの粉じんで毒性物質は含まれていないことが分かった。
この郵便物は、2006年末に同市6区のソンクアン履物工場の近くに住む女性が同工場による環境汚染の被害を訴えようと送付したもので、同封された粉じんは汚染の実態を示す証拠として送ったものだった。この女性と近所の住人らは何度も同工場への対処を求める嘆願書を送付していたが、状況が一向に改善されないため証拠品を同封することを思いついたという。
チーさんが気絶した理由については、当時体調がよくなかったことに加え、白い粉を目にして恐怖感に襲われたためと見られている。