中部ダナン市リエンチエウ区ホアカインナム地区で15日午前、警察官が住民に向け催涙ガスを噴射し、住民の女性が病院に担ぎ込まれる事件が起きた。
この事件は同地区内のごみ埋め立て場拡大事業に伴う立ち退き補償を不満とする住民らがごみ収集車の通行を妨害したことに端を発する。知らせを受けた同地区の人民委員会は警察に事態の収拾を依頼し、同人民委幹部数人と警察官数人が現場に急行した。人民委側と住民らが激しく言い合う中、警察官の1人が住民らに向けて催涙ガスを噴射したため、近くにいた女性3人が倒れ周囲は騒然となった。
このうち、最も被害のひどかったグエン・ティ・ホックさんは顔面が赤くはれ上がり意識不明となったため、病院に緊急搬送され点滴などの治療を受けた。同人民委によると、この事件後、警察幹部が被害に遭った住民らの自宅を直接訪問し謝罪したという。