ベトナム航空局のファム・クイ・ティエウ局長は17日、公安省警察総局、ダナン市警察、ビンズオン省警察、ダナン市人民委員会に対し、ダナン空港で今月11日に警察官ドー・ホアイ・フオン・ミン(29歳)が起こした事件(※関連ニュース参照)について再捜査を行い適切な処罰を下すよう求める公文書を送った。
同航空局は、空港で警備員の指示に従わず日本刀を振り回すというミンの行為は公務執行妨害に当たり空港の安全を脅かすものだとしている。さらに、こうした行為に対して地元警察が刑事告訴を行わず、500万ドン(約3万6000円)という比較的小額の罰金刑を科して決着を着けようとしたことは、ベトナムの航空業界全体の安全を軽視するもので、ICAO(国際民間航空機関)からダナン空港の安全基準が不十分だと評価される可能性があるとも指摘している。
同航空局の公文書を受け、ダナン市人民委員会は同市警察にこの事件の再捜査を行い、その結果を今月30日までに報告するよう求めた。