北部ハイフォン市警察は21日、同市ゴークエン区警察所属の警察官が、公務執行中の警察官らに暴力を奮ったとして捜査中であると発表した。
この事件は、今月9日にハイフォン市ホンバン区ハリー地区で起こった交通事故を原因とするけんかに端を発する。通行人から通報を受けたハリー地区警察からファム・クアン・チエン中佐ら数人が現場に急行すると、暴行を受けて大けがをした青年が倒れていた。
チエン中佐らがこの青年を病院に搬送しようとしていると、バイクに乗った4人の男が現れ、その中の赤いシャツを着た男が警官らに暴力を奮ったりつばを吐きかけたりといった暴挙に出た。警官らがこの男を捕らえようとすると仲間がこれに反撃、その結果、警官らが威嚇射撃を行なう騒ぎとなった。
その後、赤シャツの男はゴークエン区警察所属で総合捜査警察隊の副隊長を務めるグエン・ビン・ディン中尉(33歳)であることが判明した。さらに、交通事故の後に暴行を受けた青年もゴークエン区レロイ地区の警察官グエン・トゥアン・アインさん(27歳)であったことが分かった。市民の安全を守る立場の警察官が関係した今回の事件の背景は何か、早急な解明が求められている。