ホーチミン市警察は19日、麻薬密売と北部バクニン省で発生した殺人事件に関与した容疑で、共に北部ハイフォン市出身のフン・クイン・チャン(20歳・女)とその恋人のグエン・チョン・ヒエウ(25歳・男)を逮捕した。
警察によると、中国からベトナムへの麻薬の運び屋であるチャンは、ハノイ市在住の女子大生バン・アインさんに1900錠の覚醒剤の転売を依頼したが、第3者に盗まれたと言われ代金を回収できなかったことからアインさんに殺意を抱くようになったという。今年2月27日、チャンとヒエウ、その友人のトゥイとヒエップの4人は、アインさんをおびき出して車でバクニン省クエボ郡に行き、手足をしばったまま体に灯油をかけて焼き殺した。その後、4人はそろって南部へ逃亡していた。
内偵を行なっていたホーチミン市警察は、チャンがある外国人専門家の愛人でもあることを突き止め、2人がホーチミン市1区の高級マンションにいるとの情報を得て、19日にチャンの身柄を拘束することに成功した。チャンは容疑をすべて認めており、ヒエウと共にバクニン省警察へ移送された。殺人の共犯者であるトゥイとヒエップは現在も逃走を続けている。