北部クアンニン省ティエンイエン郡総合病院は5日、狂犬病のイヌにかまれて治療を受けていた同郡フォンズ村在住の女児リー・ティ・リエンちゃん(6歳)が死亡したと発表した。病院によると、家族がリエンちゃんを病院に連れて来たときにはイヌにかまれてから約1カ月も経過していたため、すでに手遅れになっていたという。
衛生当局はリエンちゃんをかんだ犬を殺処分したが、フォンズ村ではリエンちゃん以外にも14人が狂犬病のイヌにかまれていながら病院を受診せず、何の処置も受けていなかったことが分かった。このため、4日と5日の2日間にわたって衛生当局がこの14人に緊急ワクチンを接種した。
山間部の貧しい村ではヘビやイヌにかまれても民間治療に頼って医療機関を受診しようとしないため、適切な治療が受けられず命を落とすケースが少なくないという。