北部ハイフォン市レーチャン区ケンズオン地区のフア・ティ・ロイさんの自宅では、今月初めから1階の床が異常な高温を発するという不可思議な現象が起きている。
ロイさんがこの現象に気付いたのは今月1日の朝。夜寝ていた2階から階段を下り1階の床に足をつけたとたん、やけどするほどの熱さに驚いたという。床の温度は80度にまで達した。近所の住民らから地下に浄化槽やガス槽があるからではないかとの指摘を受けて、4年前に自宅を建設した業者に確認を取ったが、そうした事実はなかった。
連絡を受けたハイフォン市科学技術局と資源環境局の職員がロイさん宅で検査したところ、放射能や有毒ガスは検知されなかった。床の温度はいったん下がったものの再び上昇し、熱を持つ範囲も以前より広い2平米ほどになった。8日正午時点でも床はまだ熱を持っている。
地質学の専門家によると、これと同様の事例がハノイ市で2件確認されており、その原因は住人も存在を把握していなかった古い配電線からの漏電だったという。ロイさん一家は知人の家に避難して、原因の究明を待っている。