最近ホーチミン市内のショッピングセンターなどで、業者が「セミナー」と称して客を集め、不当な価格で効果の怪しい医薬品などの商品を売りつける、催眠(SF)商法とよばれる宣伝講習販売が行なわれている。
あるショッピングセンターで毎日開催されている「健康セミナー」では、日本から来た「先生」と称する人物が、体のあちこちの「痛み」について日本語で講演する。その後、日本から持ってきた限定商品として、どんな痛みでも5分でピタリと止める「Jikiban」(「磁気バン」?)を紹介。貼るだけで痛みだけでなく、なんとガンまで治すというこの商品は、一箱80ドル(約9500円)で販売されている。
医薬品のほかにも、「野菜や果物が長持ちする特別なビニール袋(3万5千ドン/ 約259円)」などが、このような方法で販売されているという。「買いたい客が買って行く。無理やり買わせてるわけじゃない。」と開き直る彼らだが、法律上は、このような販売活動を外国人が行う場合は事前の届出が必要であり、広告にウソや誇大表現が含まれる場合は広告規定違反と見なされ、政令175条が適用される。