グエン・タン・ズン首相はこのほど、東南部ビンズオン省内でのトラの人工的な繁殖を引き続き条件付きで許可するという農業農村開発省の提案に同意した。農業農村開発省は違法に飼育されているトラを押収し、飼育施設に引き渡すことを決定したが(※関連ニュース参照)、これに対する反対意見が多く、世論に押される形で決定を覆した。
ビンズオン省森林管理支局のチャン支局長によると、農業農村開発省と森林管理支局の監視の下でトラの人工的な繁殖が許可されるのは、現在23匹を飼育中のパシフィックビール社といずれも9匹を飼育中のニャンギア社とタンカイン社の3社に限定されるという。これら3社は既にトラの繁殖に成功している。
国は今後、トラにチップを埋め込んでの追跡調査や新たに誕生する子トラのDNA検査を実施する予定だ。