欧州委員会の欧州食品安全機関(EFSA)はこのほど、食品および飼料に関する迅速警報システム(RASFF)を通じて、ベトナムのビテックフード社のしょうゆから高濃度の発がん性物質3-MCPD(モノクロロプロパンジオール)を検出したことをベトナム保健省に通報した。
それによると、フィンランドに輸入された同社の「チンス(Chinsu)」ブランドのしょうゆから、欧州連合(EU)基準(1キログラム当たり0.02ミリグラム)を大幅に超える同9.4ミリグラムの3-MCPDが検出されたという。これは、ベトナム保健省の規定する基準(同1ミリグラム)をも超えている。
これを受けて、ホーチミン市保健局は3日、ビテックフード社の製造するチンスブランドしょうゆのサンプル検査を実施することを決めた。