この記事に関連するおすすめの記事
|
昨年10月、隣接した敷地で行われていたビル地下工事の影響でホーチミン市1区グエンシエウ通り5番地にある集合住宅が傾斜した問題で、地質・地盤・施工技術開発科学研究所(IGC)はこのほど、この集合住宅の検査結果を発表した。
それによると、建物の一部の構造が通常の使用に耐えられず、局部的に危険な状態にあるとしている。また事故発生からおよそ半年が経過したが、建物は10ミリ以上沈下しており、今も傾斜が進行しているという。そのためIGCは、地盤も不安定であることから現行の建築基準をクリアしていないとして、取り壊したうえで新たに建設するべきと結論付けている。
この集合住宅については、サイゴン建設監査社が検査を実施し、「状態は安定してさらに傾斜する様子はなく、強化工事を実施すれば使用可能」との結果を発表していたが、住民がこの結果の受け入れを拒否、IGCによる再検査が行われていた。