中部ダナン市にある国営ベトナム農業農村開発銀行(アグリバンク)リエンチエウ支店はこのほど、建設省傘下で同市を拠点とする「中部建設総公社(コセブコ)」の破産手続き開始をダナン市人民裁判所に申し立てた。同支店のボー・ディン・ミー支店長によれば、9月30日時点でコセブコは同支店に元利合わせて約82億7000万ドン(約4600万円)の負債を抱えているという。ミー支店長は「コセブコには返済能力がない」とし、国が早期に債権を回収するためには破産手続きを開始する必要があるとしている。
同支店は2005年にコセブコ傘下の「工業団地インフラ投資開発社」に75億ドン(約4200万円)を融資したが、同社が期限までに返済できなかったため、その保証機関となっていたコセブコを訴えた経緯がある。この件ではダナン市人民裁判所がコセブコに元利合わせて81億6000万ドン(約4500万円)の返済を命ずる判決を出したが、まだ返済が終了していないという。