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- 超早期予測を可能とする気象観測システム
- ハロン湾では7月に39人死亡の海難事故
- 観光船が多いハロン湾などで優先的に導入
東北部地方クアンニン省人民委員会は31日、ハロン湾やバイトゥーロン湾など沿岸部における早期気象警報システムの導入について、地球科学研究所(IES)と協議した。
これは、人工知能(AI)の活用により、雷雨や竜巻、高波などの危険な気象現象の超早期予測を可能とする気象観測・警報システム。同様のシステムが2019年にハノイ市で試験導入された。
同省人民委員会のファム・ドゥック・アン主席は、省当局が予算を確保してシステムの整備を進め、多くの観光船が運航するハロン湾とバイトゥーロン湾で優先的に導入する方針を示した。
システムの導入を急ぐ背景には、同省のハロン湾で7月19日に観光船「ビンサイン58号(Vinh Xanh 58)」が突然の雷雨と強風で転覆した海難事故がある。この事故では、乗客・乗員49人のうち、39人が死亡した。
なお、省当局は事故再発防止の一環として、観光船の運航手順の見直しや安全点検の強化、気象警報・救助体制の再整備、新たな観光商品の開発、人材育成などに力を入れる方針で、同省の観光業を引き続き応援するよう国民に呼び掛けている。