教育訓練省の調査団はこのほど、メコンデルタ地方ロンアン省医療専門学校の2006年と2007年の入学試験に関する調査を終えた。調査団によると、同校はこの2年間に合格点に達していなかった受験生50人を不正に入学させていたという。この中には、ロンアン省人民委員会の幹部職員の子弟や隣省のキエンザン省人民委員会の口利きがあった受験生なども含まれていた。
こうした事実が発覚したにもかかわらず、ロンアン省保健局のリエム局長は、「調査団からは再発防止に努めるようにとの指導があっただけだ。我々はこの50人の裏口入学者について正式な入学者として認め、卒業まで勉学を続けさせるよう教育訓練省に上申した」と明らかにした。
本紙の取材によると、昨年7月キエンザン省人民委からロンアン省人民委に対し8人の受け入れが要請され、このうち7人が不合格であったにもかかわらず全員の入学が認められている。さらに同年10月には先に裏口入学していた2人とキエンザン省人民委幹部の子弟2人を交替させていたことも分かっている。
こうしたケースのほかにも、ロンアン省人民委は合格点に達しなかった受験生数十人を「在宅教育」の名目で合格させていた。