ベトナムビール・清涼飲料水協会は23日、地場清涼飲料水メーカーのタンヒエップファット社の倉庫から使用期限切れの香料が発見された問題について、同社の活動状況と製品の品質についての調査結果を発表した。
調査チームの代表で東南部ビンズオン省市場管理支局のグエン・バン・バン支局長は、同社で発見された期限切れの香料や原料は商品の製造時点では期限切れではなかったことが確認されたと明らかにした。しかし、2008年12月13日が使用期限のグアバ果汁4600キログラムと2008年11月3日が期限のグアバ果汁1600キログラムについては、使用期限を2009年6月16日に書き換えたシールが貼られており、これは違法行為にあたるとした。
この問題についてタンヒエップファット社はシールの貼付には関与していないとし部外者の犯行の可能性を主張している。しかし調査チームは、これらが同社の倉庫から発見されたのは事実であるため責任の所在は同社にあるとし、期限切れの香料・原料の廃棄処分を命じた。
今回の問題で同社製品の品質に疑いが持たれたため、ホーチミン市保健局が22日に同社の4種類の清涼飲料水製品の品質を検査した結果、添加物などの含有量には問題なかったことも明らかにされた。