オフィスビルは毎年12~16%のペースで増加し続けているが、各ビルのエネルギー浪費率は20~25%に上る――。エネルギー効果的利用建築物の国家技術基準草案について意見を聴取するため7日に開かれたセミナーで、建設省科学技術環境部のチャン・ヒュー・ハー副部長が発表した。10日付サイゴンザイフォン紙電子版が報じた。
ハー副部長は、エネルギー不足が都市の発展に悪影響を及ぼしている中、各ビルのエネルギーの効果的利用を促進しているが、実際は困難な問題だと述べた。建設省は2005年に建設基準を公布し、300平方メートル以上の面積を有する建築物の投資主に対し、省エネ対策を行うよう義務付けている。しかしこの基準に違反している建築物も多いのが実情だ。
ベトナム環境都市協会のグエン・ヒュー・ズン会長は、建設に関する各種の国家技術基準を導入することは環境に配慮したグリーン建築を目指すうえで重要な一歩になると述べた。
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