公安省のグエン・ザン・コン少将は13日、記者会見を開き、2012年の社会犯罪状況について報告した。それによると、犯罪件数は前年比2.7%増加し、犯罪者の若年化が進行中だという。14日付VNエクスプレスが報じた。
殺人事件のうち83%は社会道徳の衰退が引き起こしたものとされており、爆発物を使った犯罪は前年と比べ2.9倍の66件に増加、公務執行妨害も前年比5.9%増となった。このほか、人身売買や児童に対する性的虐待などが深刻化しているという。
公安省社会秩序犯罪捜査局(C45)のグエン・バン・バー副局長によると、犯罪者の年齢構成は18歳~30歳が全体の68%を占めた。彼らが犯罪に走った主な原因は経済的困難に陥ったためとされている。解散した企業数は3万社と言われており、多くの若年労働者が失業した。また、インターネットの普及により有害な情報が氾濫していることも、若者に悪い影響を及ぼしている。
同省は2012年に、約2800の犯罪組織、324件の汚職事件を含む1万1600件の経済犯罪、1万7800件の麻薬密売を摘発。2万6000人の麻薬密売人を逮捕し、ヘロイン690キロなど多数の薬物を押収した。