労働傷病兵社会省外国労働センターは韓国のソウル市で30日、在韓国ベトナム人労働者管理事務所の開所式を開催した。式典には、ファム・ティ・ハイ・チュエン労働傷病兵社会相らが出席した。
同事務所では、雇用許可(EPS)プログラムを通して韓国で働いているベトナム人労働者を管理し、その権利を保護すると共に、ベトナム人労働者に対して、情報提供や法律相談などのサービス業務を行う。更に、関連機関と協力し、韓国国内で社会問題にもなっているベトナム人を始めとする外国人労働者の不法滞在・不法就労の防止に向けた広報啓発活動などを展開していく方針。
また、労働傷病兵社会省と韓国の労働省は31日、不法滞在・不法就労者の増加を受けて一時停止していたEPSプログラムによる労働者受け入れの再開に関する覚書を締結した。受け入れ対象は、以前EPSプログラムの停止により渡航がキャンセルされた者や、韓国で就労経験があり、且つ期日通り帰国した者のうち、EPSプログラムを利用して韓国で就労したことのない者など。これにより、約1万4000人が韓国での就労機会を得ることになる。
なお、韓国は現在、約6万人のベトナム人労働者を受け入れており、このうちEPSプログラムを通して韓国に渡ったベトナム人労働者数は5万3000人に上っている。
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