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10日18時30分ごろ、ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)第4駅工事現場で、建設資材の鉄骨梁が道路に落下する事故が発生した。事故現場は、同市ナムトゥーリエム区ホートゥンマウ通り256番地。
事故発生当時、バイク数台が同道路を走行していたが、タイミングよくブレーキをかけたため死傷者も出ず大事故には至らなかった。目撃者によると、作業員らがクレーン車で全長10m、幅20cmの鉄骨梁を運搬していたところ、吊っていたケーブルから鉄骨梁が外れてトタンの柵を破り、道路に落下したという。
調べによると、鉄骨梁に開けられたケーブルを通す穴にひびが入っていたことが事故の原因だという。第4駅工事は作業工程の見直しのため、11日より3日間にわたり一時中止となっている。
同プロジェクトの投資主体はハノイ市人民委員会で、事故が発生した工事現場で作業を行っているのは韓国系のポスコ社(Posco)だ。
一方、同市で同じく進められているメトロ2A号線(カットリン~ハドン区間)の工事現場でも、2014年11月に建設資材の鉄筋が高所から道路に落下する事故が発生し、同道路を走行していたバイク3台が鉄筋の下敷きとなり、1人が即死、4人が重軽傷を負った。
安全基準を見直すためメトロ2A号線の工事は一時中止となったが、翌月にも全長約10mの足場が6mの高さから崩落する事故が発生し、同道路を通りがかったタクシーが崩落した足場や鉄筋の下敷きとなった。この事故により、タクシーの前部が完全に潰れたが、運転手と乗客3人は軽傷を負っただけで命に別状はなかった。
※最終更新:2015年5月13日11:00 JST
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