ホーチミン市のチョーライ病院は21日、脳死患者から複数の臓器を摘出し、6人に移植したと発表した。摘出された臓器は、角膜(2枚)、心臓及び肺、肝臓、腎臓(2つ)で、肝臓と腎臓は同病院で3人の患者に移植された。角膜はアイバンクを通じて2人の患者に提供される。
心臓と肺は、北中部トゥアティエン・フエ省フエ市のフエ中央病院に入院治療中の患者に無事移植されたが、移植に至る過程はかなりスリリングなものだった。摘出された臓器は通常24時間保存できるが、心臓は3時間、肺は4時間しか保存できない上、ホーチミン市とフエ市の間は約1000km離れている。
脳死患者と待機患者の血液のマッチテストの結果が出るのを待っていては間に合わないため、心臓と肺は航空機で緊急輸送された。テストの結果によっては、無駄になることも覚悟していたという。幸いにも結果は移植可能と出た。
チョーライ病院のグエン・チュオン・ソン院長は「脳死患者の家族による非常に意義ある決断は、賞賛に値する。脳死患者は亡くなったが、摘出された臓器で6人の患者が救われた」とコメントした。
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