ホーチミン市ではこのところ、外国人を狙った窃盗・強盗事件が相次いでいる。いずれも犯人は警察官を名乗ってターゲットの違反を指摘し、証拠物件を押収するふりをして金銭を奪い去る手口だ。これまでに、同様の事件が少なくとも3件発生している。
直近で被害に遭ったのは、クマー・ブルームスタイン(Kumar Bloomstein)さん(男性・23歳)。クマーさんは2日16時30分頃、2区アンフー街区マイチート通りで麻薬取締警察官と名乗る1人の男に英語で呼び止められた。
この男は、クマーさんからタブレット端末やカメラが入ったリュックサックを奪い、合法的にベトナムに滞在しているかどうか証明するためとして、パスポートの提示を求めた。クマーさんが今は携帯していないと告げると、男はリュックサックを置いたまま滞在先に戻って取って来るよう求めた。しかし、クマーさんがパスポートを持って待ち合わせ場所に戻ると、この男は既に姿を消していたという。
これに先立ち、5月26日にも同様の事件が発生した。同日午前6時頃、外国人男性(43歳)がスマートフォン「iPhone 6」で音楽を聴きながら2区アンカイン街区トゥーティエム橋付近を歩いていると、バイクに乗った男に英語で呼び止められた。警察官を名乗るこの男は、検査のためとしてスマートフォンを渡すよう指示。受け取るとすぐにバイクで走り去った。
5月23日には、ビンタイン区で更に大胆な手口による強盗事件が発生した。同日14時頃、外国人男性2人がバイクで同区22街区ディエンビエンフー通りを走行していたところ、英語を話し警察官と名乗る男に道をふさがれた。
この男は、外国人男性の腹部に拳銃を向けて金銭を出すよう脅したが、2人とも現金を所持していなかったため、現金自動預け払い機(ATM)で現金800万VND(約3万8500円)を引き出させた。更に、2人の携帯電話2台も奪い去ったという。
ここ数日、一連の事件の犯人と見られる男の写真がフェイスブック(Facebook)などに投稿され、話題となっている。この男は1区ファングーラオ通り(バックパッカー街)でバイクタクシーの運転手をしており、資産強奪罪で前科があるとされる。同市警察は地元メディアのインタビューで、犯人の行方を追っていることを明らかにした。
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