ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

日本人男性に実子を奪われたベトナム人女性、ネットで支援呼びかけ

2016/10/17 15:30 JST配信
(C) phunuvietnam
(C) phunuvietnam 写真の拡大

 日本人男性との間に子供をもうけたベトナム人女性が、父親であるこの男性に子供を連れ去られた上、男性と連絡が取れなくなっているとして、インターネット上で支援を呼びかけている。この男性は、子供欲しさに結婚詐欺を企んだのではないかとの疑いも浮上している。フーヌーベトナム(Phu Nu Viet Nam)紙が報じた。

 被害に遭ったのは、チャン・ティ・マイ・コアさん(30歳、メコンデルタ地方ベンチェ省出身)。コアさんは2012年6月、ベトナムを旅行していたM・Nさんとホーチミン市で出会い、恋人関係になった。

 Nさんがコアさんに話したところによると、Nさんは当時、台湾に支社を置く日系企業で働きながら大学院の修士課程に在籍していた。Nさんはかつて結婚していたが、日本に住んでいる前妻とは既に離婚しており、子供もいないと話したという。Nさんが台湾に戻った後も、2人は常にビデオチャットで連絡を取り合っていた。

 Nさんはコアさんと交際している間、度々子供が欲しいと告げ、子供ができればすぐに婚姻届を提出すると話していた。この言葉を信じたコアさんは、その後Nさんが彼女に会いにベトナムを訪れた際に性的関係を持ち、やがて男児を妊娠した。

 コアさんの妊娠を知ったNさんは大喜びしたものの、「実は財産分与でもめており、日本の妻との離婚手続きがまだ終わっていない」と打ち明け、コアさんの両親にも会わず、婚姻届も提出しなかった。その一方で、コアさんのために産婦人科病院の近くにある部屋を借りるなど、責任感のある恋人としての振る舞いを見せていた。

 コアさんの出産日、Nさんは台湾からベトナムに来てコアさん母子の世話をしていた。出産から4日後、Nさんはコアさんを連れて在ホーチミン日本国総領事館を訪れ、コアさんに複数の書類にサインをするよう求めた。英語もさほど上手ではなく、日本語も一切できないコアさんは、「男児を認知するための手続き」と説明するNさんを信じ切って、言われるがままにサインをしたという。

 それから15日後、Nさんは大学院での勉強を続けなければならないとして、ベトナムにコアさん母子を置いたまま台湾に戻った。男児が5か月になった頃、Nさんは「日本国籍を取得するためには日本に6か月以上滞在しなければならない。老いた日本の両親にも孫の顔を見せてあげたい」と話し、男児を日本に連れて帰ることを申し出た。

 コアさんが一緒に行きたいと希望したところ、Nさんは査証(ビザ)を申請するのに時間がかかることを理由にコアさんを納得させ、日本国総領事館で実母として子供の渡日を認める書類にサインをさせた。コアさんは同時に、婚姻手続きの準備のため、日本総領事館に独身証明書も提出した。

 こうしてNさんは2014年4月13日、病院から発行された出生証明書を預かり5か月の男児を日本に連れて帰った。しかし、Nさんは日本に帰るとコアさんに対する態度が変わり、電話にもなかなか出なくなった。更にはコアさんの電話もメッセージも無視するようになり、現在は完全に連絡を断っているという。

 コアさんは現在まで2年半にもわたり実の子供に会うことができず、地獄のような毎日を送っている。子供との再会を祈り、コアさんはインターネットを通じて人々に支援を求め、情報を多くの人に共有して欲しいと呼びかけている。

[Phunuvietnam, 10:19 (GMT+7), 17/09/2016, A].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハノイ:伝統的な手漉き紙づくりを紹介、新たな観光スポット開業 (18日)

 ハノイ市タイホー区人民委員会は13日、かつてのブオイ地区(現在のタイホー区ブオイ街区)で、「ゾー(do)」と呼ばれる手漉き紙の伝統的な紙づくりを紹介する文化観光拠点の開業式を行った。  ブオイ地区のゾ...

クアンナム省:省レベルの「生物多様性博物館」を開館、全国初 (18日)

 南中部沿岸地方クアンナム省資源環境局は15日、全国初となる省レベルの生物多様性博物館をタムキー市で開館した。  これは、「自然との共生」をテーマにした「国家生物多様性回復年プロジェクト−クアンナム...

世界とアジアのベストホテル、ベトナムから多数選出 (18日)

 世界最大の旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー(Tripadvisor)」は、「2024 トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト・ホテルズ」を発表した。  人気ホテルに、ベトナムから南中部沿岸地方ク...

ディエンビエンフーの戦場で恋に落ちた兵士と少女の物語 (12日)

 2024年5月7日、ディエンビエンフー戦勝記念日70周年(1954年5月7日~2024年5月7日)を迎えた。  ディエンビエンフーの戦いは、1954年3月から5月にかけて、当時のフランス領インドシナのディエンビエンフー(西...

財政省、個人所得税法を見直し中 物価上昇で国民の生活圧迫 (17日)

 財政省は、個人所得税法を含む複数の税法の見直しを実施中で、2025年10月に国会に改正草案を提出して意見を仰ぐ予定だ。順調に進めば、関連草案は2026年5月に可決される見通し。  この背景には、ここ数年で...

ホーチミン:売春仲介の男らを起訴、15歳を買春の韓国人男も (17日)

 ホーチミン市1区警察は16日、外国人顧客に売春婦を斡旋したとして男2人を起訴するとともに、韓国人客を18歳未満の未成年者を買春した罪で起訴した。  起訴されたのは、ドー・バン・トゥアン被告(男・38歳)...

不祥事続きの政治局員に4人補充、日本留学経験者のフン官房長官ら (17日)

 ベトナム共産党第13期(2021~2026年)中央執行委員会第9回会議が16日に開幕し、中央執行委員4人が新たに政治局員に任命された。新政治局員4人は以下の通り。 ◇レ・ミン・フン氏(54歳) ※レ・ミン・フオン元内...

ハノイ:108階建て金融タワーのデザインコンペ、米企業が最優秀賞 (17日)

 米国最大級の建築設計会社スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(Skidmore, Owings & Merrill=SOM)はこのほど、ハノイ市ドンアイン郡のホン川(紅河)北部地域のスマートシティ内で計画されているファイ...

23年輸出額、ホーチミンが1位維持 商工省レポート (17日)

 商工省はこのほど、2023年のベトナムの輸出入状況や問題点などを網羅的にまとめた「ベトナム輸出入レポート2023」を発表した。商工省がこうしたレポートを公表するのは今回が8回目。  レポートの主な内容は...

ホーチミン市デイin大阪、5月18日と19日に開催 (17日)

 ベトナム文化交流イベント「ホーチミン市デイin大阪」が5月18日(土)と19日(日)に大阪城公園太陽の広場(大阪市中央区)で開催される。  同イベントは、ホーチミン市が世界にベトナム文化を海外で発信するイベ...

新たなミスコン「ミスナショナル・ベトナム」を初開催へ (17日)

 ミスコン開催大手の地場センバン社(Sen Vang)は、新たなミスコン「ミスナショナル・ベトナム(Miss National Vietnam)」の開催を発表した。2024年が初開催となる。  同社は、大学や短期大学などでイベントを...

CMC技術、韓国事務所を開設 豊富な人材強みに市場拡大へ (17日)

 地場CMC技術グループ[CMG](CMC Corporation)はこのほど、韓国法人のCMCコリア(CMC Korea)の事務所を開設した。  CMCコリアの事務所は、韓国の老舗企業の事務所や大

エンジニア派遣大手オープンアップ、車載システムの地場企業に出資 (17日)

 ITエンジニア派遣大手の株式会社オープンアップグループ(東京都港区)は15日、ベトナムで組込制御の企画・開発を行うバンビエン社(Ban Vien Corporation)との間で出資契約を締結したと発表した。  オープン...

アサヒサンクリーン、ホアビン省で介護専門コースを開校 (17日)

 訪問入浴介護や訪問介護などを手掛けるアサヒサンクリーン株式会社(静岡県静岡市)は、西北部地方ホアビン省の送出機関であるベトナムピース(VIETNAM PEACE)と提携し、ベトナム現地で介護の専門コースを開校する...

保健省、日本製デング熱ワクチンなど3種類の流通を初めて許可 (17日)

 保健省は15日、デング熱ワクチン、帯状疱疹ワクチン、23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンの重要なワクチン3種類の流通を初めて許可した。  流通許可を受けたのは、◇武田薬品工業株式会社(東京都中央...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved