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ホーチミン市1区ベンゲー街区にあるグエンビンキエム小学校で2月中旬から下旬にかけて、建物が大きく揺れる現象が発生した。校長によると、1日に複数回の揺れが確認され、1回の揺れは数分続いたという。
地球物理研究所傘下の地震津波警報センターでは同期間中に地震が観測されておらず、正式な結論はまだ発表されていないものの、メトロ(都市鉄道)1号線をはじめ、周辺で行われている工事が影響した可能性が高いと見られている。
これについて資源環境省傘下の南部地質地図連合会のドー・バン・リン博士は、「恐らく周辺の工事も原因の1つだが、ホーチミン市内でニャーベー郡や7区などと比べても1区の地盤は比較的固い。サイゴン川の断層が動いていることが原因の可能性が高い」とコメントした。
ビンタイン区、7区、ビンチャイン郡、ニャーベー郡など、市内でも地盤が特に緩い区域では、住民から「トラックが通過すると建物が揺れる」などといった報告が多く寄せられている。
ホーチミン市の地質分布地図によると、同市の地質はA、B、C、D、E、Sの6種類に分類され、「最も固い」ことを意味するA種はトゥードゥック区のごく一部の区域に限られるほか、B種も主に同区に分布している。また、「最も緩い」のS種は地層が粘土や泥から成っており、液状化する可能性が高く、主に市の南部に分布しているという。