ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ホーチミン:夏を目前に日本製中古エアコンが人気

2018/05/02 06:37 JST配信
(C) VnExpress
(C) VnExpress

 夏を目前に控えたホーチミン市では、日本製中古エアコンの売れ行きが好調だ。10区のニャットタオ市場で日本製中古品を販売する男性は、600万~800万VND(約2万9000~3万8600円)の日本製中古エアコンを1日平均で5~7台、多い日には10台ほど売っている。

 ある女性は自宅用にと家電量販店でエアコンを探していたが、日本製の中古エアコンを使って2年になる友人から、日本製の中古の方が安く丈夫だと聞いて購入を検討中だ。これまでに炊飯器、扇風機と日本製の中古品を購入しとても良かったという男性は、自宅のエアコンが故障したばかりで日本製の中古エアコンに買い替えることに決めたという。

 ここでいう日本製中古エアコンは、日本国内向けに生産販売されたもので、日本で一定期間使用された後にベトナムへ輸入、転売されており、販売者は「丈夫で省エネルギー」を売り文句にしている。日本製中古エアコンはシャープ、パナソニック、ダイキン、東芝、富士通などの製品で、価格は馬力や製品の状態、インバーターの有無や使用するガスの種類によって変わる。

 機能が少なくインバーターがないもので200万~300万VND(約9700~1万4500円)、インバーター付きで製造年が最近のものだと600万~1000万VND(約2万9000~4万8300円)に上がる。保証期間は3か月から1年。

 最近はインバーター付きのほか、プラズマクラスターによりイオンを放出する空気清浄機能付きのものや従来のガスに比べて環境に優しいR410Aを使用するものなど多機能のエアコンがベトナムの電器量販店でも購入できるが、同等の機能で日本製の中古品だと購入価格を3分の2から半分にまで抑えられる。

 しかし、日本製中古エアコンを使いこなすのに一苦労するのが、本体やリモコンなどの表記が全て日本語であるという点だ。購入者は翻訳アプリなどを駆使してエアコンの機能などを解読しなければならない。また、日本では110Vを使用するのに対してベトナムでは220Vを使用するため電圧にも注意が必要だ。なかにはエアコンにサービスで変圧器を付けてくれる業者もあるが、ほとんどの場合は自分で購入しなければならず、却って費用がかさんでしまうこともある。

 ある男性は運悪く状態が良くない中古品に当たってしまい、購入して半年後には空調が正常に保たれなくなり修理に出したが、部品取り寄せに1か月も待たされているという。

 日本製中古家電の販売事情に詳しい男性によれば、市場で販売されている日本製中古家電は酷使されたものも多い。表面は磨かれ新品同様に見えても内部の機械や部品に劣化や不具合が生じている場合や、中国製部品に取り換えられている場合もあり、稼働効率が悪く電力を浪費することもあるという。このため、購入する際には慎重に製品を見極める必要があると指摘する。

[Bao Lam, VnExpress, 25/4/2018 00:00 GMT+7, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
芸能人が人民公安の消防隊任務を体験、リアリティ番組が話題に (2日)

 人民公安の消防隊を題材にしたリアリティ番組「チエンシー・クアカム(Chien Si Qua Cam=『勇敢な戦士』の意)」が、7月27日の放送開始から大きな反響を呼んでいる。  同番組は毎週日曜日の20時からベトナム...

ホーチミン:「カニ味噌」バインミーがブームに (2日)

 ホーチミン市で、鮮やかな色合いと独特の風味、手頃な価格が特徴の「カニ味噌ソース」のバインミーが話題を集め、店には長蛇の列ができている。  このところ、ホーチミン市ビンドン(Binh Dong)街区(旧8区)...

25年夏の人気海外旅行先、ベトナム3都市がランク入り (2日)

 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」は、日本のお盆休み期間(2025年8月13日~17日)を対象に、日本人旅行者がブッキング・ドットコムのサイト内でフライトを検索したデータを元...

自閉症の人々が働く「幸せの店」 (7/27)

 ハノイ市オーチョズア街区(旧バーディン区タインコン街区)のマイアイントゥアン(Mai Anh Tuan)通り254番地に、「幸せの店(Cua tiem hanh phuc=The Happiness Shop)」がある。これは、自閉症の人々のための経済...

トランプ氏が関税措置の大統領令に署名、ベトナム20% 日本15% (1日)

 米国のドナルド・トランプ大統領は現地時間7月31日、相互関税に関する大統領令に署名した。輸入品に対する関税率は10~41%に設定され、このうちベトナムは20%の税率が適用された。  ベトナムのほか、◇バ...

ベトナム外務省、伊万里強盗殺人事件の被害者に哀悼の意 (1日)

 ベトナム外務省のファム・トゥー・ハン報道官は31日に開かれた定例記者会見で、26日に佐賀県伊万里市で発生したベトナム人技能実習生による強盗殺人事件について言及し、被害者への哀悼の意を示すとともに、日...

V-GREENとGSM、フィリピンのマニラ電力とEVインフラ開発で提携 (1日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)製の電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会

イオンフィナンシャル、地場PTF買収契約の無効主張取り下げ (1日)

 イオングループの総合金融事業を担うイオンフィナンシャルサービス株式会社(東京都千代田区)は、2023年10月にシーバンク[SSB](SeABank)と締結した郵便通信ファイナンス(Post and Te

質屋最大手F88、ザロペイと提携 中低所得層向け金融強化 (1日)

 ベトナム最大規模の質屋チェーン「F88」は7月30日、モバイル決済アプリ「ザロペイ(ZaloPay)」との業務提携を発表した。銀行口座を持たない中低所得層を主な対象とし、デジタル金融サービスの提供を強化する。 ...

地場TMT自動車、EVエコシステムの展開を発表 (1日)

 トラック設備・部品の生産販売、組立分野で業界トップクラスのTMT自動車[TMT](TMT Motors)は7月28日、国内で電気自動車(EV)関連エコシステムの展開を発表した。  

単独世界一周飛行達成の越僑女性操縦士、墜落事故で死亡 (1日)

 米国インディアナ州グリーンウッドで、ベトナム系米国人女性操縦士のグエン・アイン・トゥーさん(44歳)が、墜落事故により死亡した。事故は7月30日午前に発生し、空港を離陸した直後に機体が墜落した。  墜...

ザロペイが韓国決済代行事業者と提携、韓国での利用が可能に (1日)

 韓国の決済代行事業者Eロムネット(eromnet)は7月29日、自社プラットフォーム「ペイバース(PayVerse)」が、地場総合インターネットメディア運営大手VNGコーポレーション[VNZ](VNG Co

People Trees、地場コンサルティング会社と協業 人事支援を強化 (1日)

 人事制度設計や人材開発、組織開発などを手掛けるPeople Trees合同会社(大阪府大阪市)は、人材育成やコンサルティングを行う地場セイコーアイデア(SEIKO ideas、ハノイ市)と協業を開始した。  今回の協業に...

チン首相、マレーシア首相と電話会談 タイ・カンボジア衝突で連携 (1日)

 ファム・ミン・チン首相は7月30日、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相と電話会談を行い、カンボジアとタイの国境をめぐる緊張の平和的解決に向けた対応策について意見を交わした。  アンワル首相は電話...

ハノイ・メトロ、8月から仮想チケットを試験導入 (1日)

 ハノイ市公共交通管理センター(HPTC)は、同市都市鉄道(メトロ)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)と協力して、8月1日からメトロ2A号線(カットリン~ハドン間)および3号線(ニョン~ハノイ駅区間)の2路線で、...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved