ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ホーチミン:米国人人気シェフが名付け親の名店「ランチレディー」

2018/06/23 06:42 JST配信
(C) Phong Vinh, VnExpress
(C) Phong Vinh, VnExpress 写真の拡大.

 ホーチミン市ビンタイン区ホアンサ通り(Hoang Sa)に建つマンションの一角にある屋台「ランチレディー(Lunch Lady)」は、中心部からやや離れているものの、地元の客だけでなく外国人観光客のグループも訪れる、知る人ぞ知る名店だ。

 メニューはフーティエウ(南部を代表する豚骨ベースの米製麺)、ブンマム(魚介の発酵調味料を使った南部の米製麺)、ブンボーフエ(北中部地方トゥアティエン・フエ省名物のピリ辛牛肉麺)、ブンモック(豚骨ベースに豚肉団子やハムが入った北部の米製麺)など。ベトナム人に馴染み深い料理を日替わりで楽しむことができる。

 同店の名付け親は、8日にフランス・ストラスブールのホテルの部屋で首を吊って死亡しているのが発見された、米国人人気シェフの故アンソニー・ボーディン氏(享年61歳)。同店は2005年から2012年までトラベルチャンネルで放送されていた同氏のグルメ番組「No Reservations(邦題:アンソニー世界を喰らう)」でも紹介されたことがある。

 「ランチレディー」のレディーは、同店の女主人グエン・ティ・タインさんのこと。北中部地方の旧ビンチティエン省(現クアンビン省クアンチ省、トゥアティエン・フエ省)出身のタインさんは、20年以上前にホーチミン市へ移住して同店を開業した。

 同氏は番組内でタインさんが作るブンボーフエについて、こう称賛している。「彼女のブンボーフエは親しみを感じさせられます。1つの鍋にあらゆる調味料を入れ、こんな素晴らしいスープの味を出せるなんて信じらせません。パイナップルの酸味で肉を柔らかくする彼女の方法がとても気に入りました」。

 テレビの放送後から外国人観光客が頻繁に店を訪れ、新聞や雑誌にも掲載されるようになったが、タインさんは今も以前と変わらずシンプルな店構えを維持している。「アンソニーシェフが亡くなったと聞きとても驚きました。彼にはもう一度会いたいと思っていたのですが」と、同氏の訃報にタインさんも驚きを隠せない。

 フィリピンから旅行中という食通の女性は、同氏が名付けた店だと知って足を運んだという。同氏が亡くなった日にホーチミン市に滞在していたこともあり、同店を訪れることが同氏への追悼になればと話す。

 看板メニューのフーティエウはエビの風味とコクが抜群のスープに沢山の具材が入る。麺は米麺か小麦麺を選択するか、米麺と小麦麺のハーフアンドハーフを選ぶことも可能で、1杯3万VND(約150円)。

 近隣にはタインさんの親族やご近所さんが商う生春巻きやチェー(ベトナム風ぜんざい)、さとうきびジュースなどの屋台もあり、ランチレディーにいながらして、他店のメニューも注文できるという。ランチタイムは周辺の会社員や旅行者で満席になることが多いため、時間をずらして行くのが良さそうだ。

[Phong Vinh, VnExpress, 14/6/2018, 14:06 (GMT+7), T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハノイ:中央精神法医研究所党委所属の党員14人に除名処分 (15:14)

 ハノイ市共産党委員会監査委員会は、保健省傘下の中央精神法医研究所共産党委員会(2020~2025年任期)に対し、警告処分を下した。  同研究所共産党委員会の指導力の欠如や監督・管理の怠慢により、所属する...

BAAとバンブー航空、国内初の准定期運送用操縦士の養成修了 (15:13)

 ホーチミン市にあるパイロット養成センター「BAAトレーニングベトナム(BAA Training Vietnam)」で16日、ベトナム初となる准定期運送用操縦士(MPL)制度によるパイロット養成コースの修了式が開かれた。  こ...

コテコンズなど3社のJV、ロンタイン空港貨物ターミナル工事を落札 (14:33)

 東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港(第1期)のサブプロジェクト3(旅客ターミナルなどの施設建設)の投資主であるベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietna

「おかけになった電話は…」の音声案内で知られる「国民的声」の主 (14日)

 キム・ティエンさんの「黄金の声」は、ベトナム国営テレビ局(VTV)の19時のニュース番組と共に長年親しまれ、電話がつながらなかったときに流れる「おかけになった電話は…(Thue bao quy khach vua goi...)」とい...

ダナン:シクロツアーに多言語AIガイド搭載、GPS連動で名所解説 (14:00)

 南中部地方ダナン市では、伝統的なシクロに最新技術を導入し、ベトナム語や英語、中国語、韓国語、日本語など15言語対応の自動ガイドシステムを搭載したシクロ観光ツアーを試験的に実施している。  同市観...

カインホア省:人民評議会議長が人民委員会主席に (13:07)

 南中部地方カインホア省人民評議会は16日、同省共産党委員会筆頭副書記 兼 同省人民評議会議長のグエン・カック・トアン氏を同省人民委員会の新主席(2021~2026年任期)に選出した。  トアン氏は新主席就任...

ラムドン省党委副書記がタインホア省党委副書記に、人民委主席兼任 (13:04)

 ベトナム共産党政治局の決定により、南中部地方ラムドン省共産党委員会筆頭副書記のグエン・ホアイ・アイン氏が、北中部地方タインホア省共産党委員会副書記(2020~2025年任期)に任命され、タインホア省人民委...

訪越の露プーチン大統領補佐官、ラム書記長と会見 (6:38)

 トー・ラム書記長は16日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の補佐官で、同国の海洋評議会議長を務めるニコライ・パトルシェフ氏と会見した。同氏は15日から18日までの日程でベトナムに滞在している。 ...

ビエンホア空港のダイオキシン除染、熱処理システム着工 (6:02)

 東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港で15日、ベトナムと米国の両政府の協力によるダイオキシン(枯葉剤)除染プロジェクトで除染が完了した土地の引き渡し、ダイオキシン熱処理システムの着工、障がい者の生活の...

世界技術革新力ランキング、ベトナムは44位 低中所得国2位 (5:57)

 2025年の世界技術革新力ランキング(Global Innovation Index=GII)によると、ベトナムはスコアが37.1で、世界139か国・地域中44位となった。  低中所得国の中ではインドに続いて2位、東南アジア・東アジア...

高収益企業トップ500、ベトテルが1位に浮上 (5:28)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)が発表した「収益が高いベトナム企業トップ500(PROFIT500)」の2025年版で、国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)がペトロベ...

25年8月の訪日ベトナム人6.1万人、8月として過去最高を記録 (4:45)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年8月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+16.7%増の6万1200人で、8月として過去最高を記録した。  1~8月期では、前年同期比+10.4%増の47万9300人となっ...

25年8月の対日貿易収支、1271億円の黒字 前年同月比▲0.1%減 (4:15)

 日本の財務省が発表した2025年8月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比▲0.1%減の1270億5400万円の黒字だった。  日本からベトナムへの輸入額は前年同月比+11.0%増の2335億7700...

ソーシャルワイヤー、システム開発子会社MK1の出資持分65%譲渡 (3:02)

 インフルエンサーPRやリリース配信サイト「@Press(アットプレス)」などを手掛けるソーシャルワイヤー株式会社(東京都港区)は16日、連結子会社であるMK1テクノロジー・ベトナム(MK1 TECHNOLOGY VIETNAM、ハノイ...

「にいがたベトナムフェスティバル」、10月4日・5日開催 (2:24)

 新潟県は、10月4日(土)・5日(日)の両日、「にいがたベトナムフェスティバル2025」を新潟駅南口広場で開催する。開催時間は10時00分から17時00分まで。  同イベントは、新潟県民にベトナムの文化に触れ親し...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved