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ホーチミン市フーニュアン区在住のV・N・Hさんはこのほど、ツーズー病院が保管している病死した息子の精子の返還を求めて同病院を提訴する手続きを開始した。ベトナム国内で精子の相続権を求める訴訟はこれが初めてとなる。
Hさんの息子T・D・Tさんは、病気を患い化学療法を受けることになっていた。そして、治療が始まる前の2014年末に同病院に精子の保管を依頼した。
治療を受けて健康状態が良くなったTさんは2016年10月、友人だったV・T・B・Dさんと同市10区のレストランで結婚式を挙げた。しかし、その直後にTさんの病気が再発したため、結婚届を提出することができなかった。
Tさんはその約半年後の2017年6月に亡くなった。Dさんは、Tさんの子供を妊娠・出産したいとして、ツーズー病院に対してTさんの精子を返還するよう求めたが、「合法的な配偶者ではない」ことから病院に拒否された。
Tさんの母親のHさんは、亡くなった息子と義理の娘の願いを実現しようと、相続人として息子の精子を受け取る権利があるとして、同病院を提訴する手続きを行っている。