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テクコムバンク[TCB](Techcombank)における不正融資事件で、ホーチミン市人民裁判所は25日、詐欺・資産横領罪に問われていた主犯格のチュオン・フー・クオン被告(男・36歳)に禁錮16年の判決を言い渡した。
同じく詐欺・資産横領罪に問われていた共犯のチャン・バン・クアン被告(男・36歳、テクコムバンクのアンラック出張所元所長)と、チャン・バン・フオック被告(男・41歳、同行の元従業員)の2人は禁錮12年、禁錮8年の判決をそれぞれ言い渡された。
クオン被告はティンファット通信サービス貿易とエアペイの2社の元社長。同2社は通信事業者モビフォン(Mobifone)の代理店として携帯電話のプリペイドカードの販売を手がけていた。
クオン被告は2012年2月、クアン被告とフオック被告に無担保で同行から資金を借りたいと相談した。クアン被告はフオック被告の協力を得て、担保を取ることなくクオン被告の2社に対して総額570億VND(約2億7400万円)のプリペイドカード購入目的の保証証書を発行した。
クオン被告らは、プリペイドカードの販売で獲得した資金を預金や複数人への高利貸しに充てていたが、貸した金が回収できず債務不履行に陥り、同2社はモビフォンへの債務400億VND(約1億9200万円)を返済することができなかった。
同行は2013年1月、この事件について警察に届け出た。同年10月には法人として責任を負い、保証証書に従ってモビフォンに400億VND(約1億9200万円)を仮払いした。