ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

60歳以上の高齢者人口、38年に20%、50年に25%へ

2019/10/03 06:19 JST配信
イメージ画像
イメージ画像 写真の拡大.

 ベトナムでは満60歳以上を高齢者と定義している。統計総局(GSO)によると、ベトナムは2011年に高齢化社会(高齢化率7~14%)に突入し、急速に高齢化が進んでいる。2017年の高齢化率は11.9%だったが、2038年には20%、2050年には25%に達すると予想されている。

 ベトナム高齢者協会のダム・フウ・ダック副会長によると、高齢者の社会生活における権利は憲法に規定され、高齢者法が2010年7月1日に施行されている。同法では、高齢者に関する政策が包括的に制度化され、高齢者の社会活動への参加を保証するとともに、高齢者のケアと役割作りに対する社会組織や個人の関心を奨励している。

 これは、2002年に開催された高齢者問題世界会議で採択された「高齢化に関するマドリード国際行動計画と政治宣言」に関するベトナム政府の公約を具現化したものだ。ただ、ベトナムにおける高齢者のケアと役割作りは多くの困難に直面している。

 最大の課題は、高齢化のスピードがアジア地域で最も速いことだ。ベトナムの高齢化社会から高齢社会(高齢化率14~21%)への所要年数は17~20年で、フランス(115年)、スウェーデン(85年)、米国(69年)、中国(26年)などに比べ短い。

 現在の高齢者人口1190万人余りの中には、老後資金の貯えがなく生活に困窮している人が少なくない。また、高齢者向けの職業訓練は少なく、事業資金の融資を受けることが難しいといった問題もある。
 

【関連記事】

ベトナムは「豊かになる前に人口が高齢化」する恐れ大、アジア開銀 (2024/05/07)
世銀、6省で「世代間自助クラブ」ネットワーク拡大を支援 (2021/10/06)
高齢者の60%以上が年金なし、家族に依存か仕事続ける (2021/04/19)
老後の計画を立てているベトナム人は10人に4人 プルデンシャル調査 (2020/12/21)
ベトナムの全国人口、30年に1.04億人へ―平均寿命は75歳 (2019/11/28)
60歳以上の人口が11%、高齢化スピードは世界10位以内 (2017/08/25)
高齢化進むベトナム、65歳以上の人口が2040年に2.8倍―世銀予想 (2016/07/21)
15~20年後に高齢社会に突入、高齢化スピードはアジア最速 (2015/09/14)

[Nhan dan 14:09 30/9/2019,O].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
政府、私募社債発行に関する規制を厳格化 書類偽造は最大890万円 (28日)

 政府は、私募社債発行や第三者割当株式発行の管理を強化するため、政令第306号/2025を公布した。同政令は、政令第156号/2020と政令第158号/2020の一部を改正・補足するもので、第三者割当株式発行、私募社債発...

ベトジェットエア、コンダオ線の運航再開 中国製航空機を再導入 (28日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は12月3日、ハノイ市ノイバイ国際空港およびホーチミン市タンソンニャット国際空港と、ホーチミン市(旧バリア・ブンタ

24年の音楽著作権徴収額、+12.7%増の1400万EUR 世界47位 (28日)

 ベトナム音楽著作権保護センター(VCPMC)は25日、2024年のベトナムの音楽著作権料徴収額は前年比+12.7%増の1400万EUR(約25億4000万円)で世界47位、デジタル著作権料徴収額は同+15.7%増の1200万EUR(約21億7000...

ホーチミンの市場とともに生きる:バンコー市場 (23日)

 ホーチミン市のめまぐるしく変わりゆく街並みの中で、バンコー市場(cho Ban Co)は、記憶の断片のようにひっそりと存在している。商人たちは日々、市場で商売を続けている。まるで、1束の野菜が、1kgの玉ネギが...

ホーチミン:放置荷物から発見の腐乱死体、身元は20代韓国人男性 (28日)

 韓国の聯合ニュースは、ホーチミン市にある高層マンションのロビー付近に放置された荷物から男性の腐乱死体が見つかった事件の続報として、遺体が韓国人男性のものと判明したと報じた。  ベトナム外務省の...

ハノイ:公示地価を更新、1平米最高415万円 (28日)

 ハノイ市人民評議会は26日、2026年1月1日から適用される市内各地の公示地価を承認する決議を採択した。  新たな公示地価表では、価格基準区域を従来の区・郡(2025年7月1日廃止)単位ではなく、全市を17区域...

ホーチミン:新春フラワーロード2026、2月15日から開催 (28日)

 ホーチミン市人民委員会は、テト(旧正月)の名物となっているサイゴン街区(旧1区)歩行者天国グエンフエ(Nguyen Hue)通りの「フラワーロード」を、2026年2月15日(日)から22日(日)にかけて開催すると発表した。今...

家族3人毒殺の女に死刑判決、1年足らずで次々不審死 (28日)

 東南部地方ドンナイ省人民裁判所は27日、シアン化物を盛って複数人の家族を殺害したグエン・ティ・ホン・ビック被告(女・39歳)に死刑判決を下した。  ビック被告は、殺人罪と有毒物質の違法所持・輸送・使...

年初11か月の自然災害被害、死者・行方不明者409人 (28日)

 ベトナムでは2025年初めから現在までに、自然災害が頻発しており、様々な要因も重なって被害が拡大中だ。11月末の現時点で自然災害による死者・行方不明者は409人に上り、経済的な被害額は85兆VND(約5060億円)...

ブラザー工業、ベトナムに産業機器事業のサービスサポート拠点新設 (28日)

 プリンターや家庭用・工業用ミシンなどの製造を手掛けるブラザー工業株式会社(愛知県名古屋市)は1日、自社の産業機器事業においてベトナムで初となるマーケティングおよび代理店のサービスサポートを担う事務所...

SAAF、地盤調査のベトナム子会社を売却へ 事業見直しで (28日)

 SAAFホールディングス株式会社(東京都江東区)は、同社グループ全体の事業ポートフォリオの見直しに伴い、日本国内のコア事業へのさらなる成長の実現に向けて、ベトナム事業を見直し、連結子会社を閉鎖する。 ...

福井大学、電力大学との学術交流協定を更新 原子力人材育成など (28日)

 福井大学(福井県福井市)はハノイ市の電力大学(EPU)と2014年に大学間協定を締結し、学生や研究者の交流を深めてきた。両大学はさらなる交流の強化を図るべく、11月10日に同協定を更新し、福井大学文京キャンパス...

ホーチミン:金属製品&手工具展示会、12月4日から開催 (28日)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で12月4日(木)から6日(土)まで、「第10回金属製品&手工具展...

ホーチミン:「オンチェーン経済連盟」設立、国際金融ハブ目指す (27日)

 ホーチミン市で25日に開催された「CEO 500 - Tea Connect」の対話セッションで、ファム・ミン・チン首相や同市共産党委員会のチャン・ルウ・クアン書記、世界経済フォーラム(WEF)の責任者などの立ち会いのもと...

不二家と丸紅、タイニン省で焼菓子工場竣工 カントリーマアム生産 (27日)

 株式会社不二家(東京都文京区)と丸紅株式会社(東京都千代田区)の合弁会社である不二家ベトナム(FUJIYA VIETNAM、ホーチミン市)は、南部地方タイニン省(旧ロンアン省)のフウタイン工業団地で焼菓子製造工場を竣...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved