ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

「子供に暴力を振るうクソ親父に鉄拳制裁を!」扇動した大物歌手がSNSで謝罪

2019/10/28 14:03 JST配信
(C) Saostar
(C) Saostar 写真の拡大.

 南部メコンデルタ地方ティエンザン省ミトー市チュンアン村(xa Trung An)でこのほど、同村に住む男性が見知らぬ10人以上の集団から暴行を受けた騒動で、この暴力的な行為をSNSで扇動したとされる大物男性歌手ダム・ビン・フン(Dam Vinh Hung)が自身のフェイスブック(Facebook)ページで謝罪した。

 集団暴行を受けたのはD・V・Tさん(30歳)。酔っ払って息子(当時4歳)に暴力をふるう様子を撮影した約2年前の動画が、つい最近になってTさんの前妻Thさん(26歳)によってフェイスブックに投稿された。動画の中でTさんは、汚い言葉を吐きながら息子の顔面を容赦なく叩いて「殺してやる」と脅していた。

 この動画を目にしたダム・ビン・フンが自身のフェイスブックページで、「動画に出てくるクソ親父のツラをぶん殴ってくれる人がいたら、お礼に2000万VND(約9万6000円)あげたい」という内容の書き込みを投稿。

 これが引き金になったかは定かではないが、動画が投稿された翌日の17日、約100人もの見知らぬ男女の集団が突然Tさんの部屋を訪れて、Tさんを外に引きずり出し、「子供に暴力を振るった罪を悔い改めろ」と罵った。さらに集団のうち10人以上が無抵抗のTさんに殴る蹴るの暴行を加え、その様子がライブ配信された。Tさんはこの騒動で軽傷を負った。

 ダム・ビン・フンは24日、自身のフェイスブックページで「社会的に影響力がある立場でありながら、軽率な発言をした自分が悪かった。当局から処分を受ける覚悟をしている。子供時代に暴力を受けていた自分には動画の男の子が過去の自分と重なった。抵抗もできない幼い子供が暴力を受けている様子を見て、つい直情的になってしまった」と書き込んで謝罪した。但し、息子に暴力を振るっていたTさんについては、「子供を殴るような人間に謝罪の言葉はない。今回の件で、自分が彼に殴られてもかまわない」とした。

 Tさんと前妻のThさんは2018年11月に離婚しているが、Tさんが別の女性と再婚することを耳にしたThさんが妬みから昔の動画を拡散したと見られる。今回の騒動を受けてTさんは「結婚は来年に延期する」と打ち明け、「ダム・ビン・フン氏に責任はない」と述べた。

 ダム・ビン・フンはサイゴン出身、1971年生まれの48歳。本名はフイン・ミン・フン。ハスキーかつパワフルな歌声で数々の大ヒット曲を世に生み出し、ベトナムの芸能界で圧倒的な人気を誇り、「ミスター・ダム(Mr. Dam)」の愛称で親しまれている。

[Saostar 25/10/2019 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム人消費者の47%が食品購入で価格を最重視、PwC調査 (16:27)

 大手国際会計事務所の英系プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が実施した調査によると、ベトナム人消費者は価格に対する関心をますます強めており、デジタル技術を積極的に受け入れつつ、健康志向にも敏感...

地場ソビコ、ホーチミン市メトロ4号線開発で覚書締結 (15:28)

 地場系コングロマリット企業(複合企業)のソビコ・グループ(SOVICO Group)はこのほど、ホーチミン市人民委員会との間で、同市都市鉄道(メトロ)4号線(ドンタイン〜ヒエップフオック都市区間)の開発に関する...

ホーチミン市警察、「デジタル市民キオスク」を初導入 (13:48)

 ホーチミン市警察は、市民らが住宅区にいながら行政手続きや公共サービスをオンラインで利用できる「デジタル市民キオスク」を初導入した。キオスク第1号は10日、ビンチュン街区の高級マンション「ダオキムクオ...

503人の戦争烈士と100人超の「ベトナム英雄の母」がいる小さな村 (12日)

 南中部地方ダナン市ディエンバンドン街区(旧クアンナム省ディエンバン町ディエンナムバック街区)カムサー村の人々は、白い砂丘が広がる田舎の風景と、かつての爆撃の焦げた匂いを今も覚えている。戦争を経験し...

ランソン省党委書記ギエム氏がソンラ省党委書記に転任 (13:22)

 政治局の決定を受け、東北部地方ランソン省共産党委員会のホアン・バン・ギエム書記(2025~2030年任期)が15日より、西北部地方ソンラ省共産党委員会の書記(2025~2030年任期)に転任することになった。  ギ...

ハノイ:メトロ2A号線、先端技術実証試験で無料乗車キャンペーン (13:08)

 ハノイ市の都市鉄道(メトロ)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)は、米クレジットカード大手ビザ(Visa)と連携し、2025年10月30日までの期間限定で最新技術の活用による無料乗車キャンペーンを実施している。...

訪朝のラム書記長、中国首相・ロシア与党党首と会談 (6:07)

 朝鮮労働党創建80周年記念式典と越朝外交関係樹立75周年(1950~2025年)に合わせ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記 兼 国務委員長の招きにより、同国を公式訪問したベトナム共産党のトー・ラ...

鉄道人材育成開発計画、35年までに10万人育成へ (6:04)

 レ・タイン・ロン副首相は9日、2045年までを視野に入れた2035年までの鉄道人材育成開発計画を承認する首相決定第2230号/QD-TTgに代行署名した。  同計画は、鉄道分野における人材を体系的に整備し、高度な...

伊バイク大手ドゥカティ、ベトナム正規販売代理店を変更 (5:18)

 イタリアの高級バイクブランドであるドゥカティ(Ducati)のベトナム法人ドゥカティ・ベトナム(Ducati Vietnam)はハノイ市で11日、新たな正規販売代理店「チャムアイン・モータースポーツ(Tram Anh Motorsport=T...

日本政府、ベトナムの台風被害に緊急援助 (5:01)

 日本政府は10日、ベトナムにおける台風被害に対し、ベトナム政府からの要請を受け、国際協力機構(JICA)を通じて緊急援助物資を供与することを決定した。  これは、人道的観点およびベトナムとの友好関係に...

ベラルーシ国営航空、ミンスク~フーコック線の直行便を初就航 (4:38)

 ベラルーシ国営のベラヴィア航空(Belavia Belarusian Airlines)は12日、ベラルーシの首都ミンスクとフーコック島(南部メコンデルタ地方アンザン省)とを結ぶ直行便を就航した。  同路線は10日に1便のペース(...

お騒がせセクシーDJ、偽の機能性食品製造・販売容疑で逮捕 (4:20)

 ホーチミン市警察は13日、ZuBu商業サービス社と個人事業「ZuBu Shop」を運営する芸能人のボー・ティ・ゴック・ガン容疑者(芸名:Ngan 98)を偽の機能性食品を製造・販売した容疑で逮捕した。  ガン容疑者は...

ハノイ:ロッテワールド水族館がシロワニを国内初お披露目 (4:02)

 ハノイ市タイホー街区にある大型ショッピングモール「ロッテモール・ウエストレイク・ハノイ」に併設された水族館「ロッテワールド・アクアリウム・ハノイ」はこのほど、新しいファミリーとしてシロワニ3匹をお...

ホーチミン:トゥーティエム新都市区で児童文化センターが着工 (3:20)

 ホーチミン市当局は10日、アンカイン街区(旧同市直轄トゥードゥック市)にあるトゥーティエム新都市区で「ホーチミン市児童文化センター」を着工した。  同センターは、地下1階・地上9階建てで、投資総額は1...

洪水被害の救助要請マップ、若者2人がウェブで公開 (2:48)

 東北部地方タイグエン省は、台風11号(アジア名:マットゥモ、日本では台風21号)の影響による長時間の豪雨で、多くの地域で洪水が発生し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には救助を求める声が相次...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved