ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

元国防次官に禁固4年の判決、国防用地の管理で違反

2020/05/25 14:51 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre

 ベトナム人民軍と海軍のトップらが国家規定に違反し、海軍が管理していたホーチミン市の国防用地の管理権を民間企業に譲渡した事件で、海軍軍事裁判所は21日、2004~2015年任期の海軍司令官と2009~2016年任期の国防次官を務めていたグエン・バン・ヒエン被告(男・66歳)に禁固4年の有罪判決を言い渡した。

 ヒエン被告は、責任を果たさず甚大な被害をもたらした罪に問われていた。量刑は禁固7~12年と規定されているが、裁判所は同被告の功績や健康状態、本人が深く反省していることなどを考慮し、量刑より軽い刑を下した。

 同被告は2019年9月、グエン・スアン・フック首相の決定により元国防次官と元海軍司令官の資格を抹消され、2020年5月中旬に共産党中央執行委員会の決定により党除名処分を科されている。

 土地管理規定に違反した罪に問われていたヒエン被告の海軍の部下4人は禁固4~9年の判決を言い渡された。

 国防省傘下タイソン総公社(Tong cong ty Thai Son)元副社長のディン・ゴック・ヘ被告(男)は詐欺・資産横領罪で禁固20年、経済管理に関する国家規定に意図的に違反し甚大な損害をもたらした罪と機関・組織の偽造印鑑・資料を使用した罪で禁固12年の判決を受けた。ただし、ベトナムでの禁固刑は最大30年と規定されているため、合わせて30年の禁固刑となっている。

 同じく詐欺・資産横領罪に問われていたドゥックビングループ(Tap doan Duc Binh)元社長のファム・バン・ジエット被告(男)は禁固15年、ヘ被告の姪でイエンカイン製造貿易サービス(San xuat Thuong mai Dich vu Yen Khanh)元社長のブー・ティ・ホアン被告(女)は禁固7年の判決をそれぞれ言い渡された。

 問題の土地は、海軍が管理していた国防用地3区画で、いずれもホーチミン市1区トンドゥックタン(Ton Duc Thang)通りの一等地に立地する。ヒエン被告らは土地を提供する形でヘ被告らの不動産開発事業に出資し、国の管理権を失い、国に9390億VND(約44億円)の損失をもたらした。

 民事責任について、裁判所は海軍による事業への出資に関する契約を無効とし、同3区画の回収を命じた。

[Thanh Nien 06:11 22/05/2020, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ゲアン省:絶滅危惧種のアジアゴールデンキャットを初めて撮影 (4:29)

 北中部地方ゲアン省のプーホアット自然保護区の責任者であるグエン・バン・シン氏は17日、生きた野生のアジアゴールデンキャット(ベトナム語名:ベオルア=Beo lua、学名:Catopuma temminckii)の姿をカメラト...

地場PC1グループ、日本ハイフォン工業団地の第2期を着工 (4:22)

 北部紅河デルタ地方ハイフォン市で19日、日本ハイフォン工業団地(旧称:野村ハイフォン工業団地)の第2期の起工式が行われた。  同プロジェクトは、第1期の拡張事業にあたり、国内トップブランドの電力工事業者

進和、ベトナム現地法人をハノイに設立へ (3:12)

 金属接合・産業機械関連商品・製品の販売などを手掛ける株式会社進和(愛知県名古屋市)は、ベトナム現地法人をハノイ市に設立する。  進和は、2000年に設立したタイ子会社の進和インテック(SHINWA-INTEC)と...

ホーチミンの路上のライター修理店、愛好家の駆け込み寺 (21日)

 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロン街区グエンチーフオン通りを訪れた。男性は、ファム・バン・コーさん(男性・72歳)の店である、古びて傾...

ハノイ:ホアンキエム湖周辺でカウントダウンイベントを開催 (2:09)

 ハノイ市人民委員会はこのほど、2026年のカウントダウンイベント開催を承認した。カウントダウンイベントは、2025年12月31日(水)午後7時から2026年1月1日(木)午前0時まで、ホアンキエム街区ドンキンギアトゥッ...

25年GRDP成長率、ホーチミン+8.3% ハノイ+8.5% (23日)

 2025年におけるホーチミン市の域内総生産(GRDP)成長率は+8.3%と推定され、ベトナム経済の牽引役としての地位を引き続き示した。これは先般開かれた同市共産党委員会の会議で発表されたレポートの中で明らかに...

国際金融センターの設立発表、ホーチミンとダナンの2拠点 (23日)

 ファム・ミン・チン首相は21日、国際金融センター(IFC)の設立を発表した。この設立は、世界の資本や技術、人材を呼び込み、経済成長と国際統合を加速させる制度改革の節目となる。  IFCはホーチミン市と南...

地場ドジ、ハイフォンで75階建ての北部最高層ビルを着工 (23日)

 地場ドジ・ジュエリー(DOJI Group)は19日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市で複合区「ドラゴン75コンプレックス(Dragon 75 Complex)」を着工した。同プロジェクトのハイライトとして、75階建ての高層ビルの建設...

ホーチミン:ガソリンスタンドでの振込決済が拡大 (23日)

 ホーチミン市内のガソリンスタンドでは、QRコードを使った振込決済が拡大しており、給油時の利便性向上や待ち時間の短縮につながっている。  市内の多くのガソリンスタンドで給油機にQRコードが掲示されて...

シンガポールの市場調査会社、ベトナムオフィス開設 (23日)

 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハノイ市に新たなオフィスを開設した。  新オフィスの開設は、クライアントやパートナーにきめ細やかな...

ベトナム、貿易規模で世界トップ15入り 輸出入額が過去最高に (23日)

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高を更新した。これにより、ベトナムは貿易規模で世界トップ15に入り、東南アジア地域では第2位となった。こ...

ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道が着工、越中連運を強化 (23日)

 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を開催した。東西経済回廊の輸送需要に対応するとともに、ベトナムと中国を結ぶ国際連運の強化につながると期...

ホーチミン:メトロ1号線、26年1月1日に無料運行 (23日)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社(HURC1)はこのほど、新暦正月の2026年1月1日(木)にメトロ1号線を無料運行すると発表した。  当日は改...

ベトナムの軍事力は世界23位、東南アジア2位 (23日)

 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事力ランキング「2025 Military Strength Ranking」によると、ベトナムは145か国・地域中23位となった。 ...

チン首相、ペトロベトナム会長フン氏を商工相代行に任命 (23日)

 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を商工相代行に任命した。  商工相代行に任命されたフン氏は、1973年生まれの52歳で、出身は北部紅河デル...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved