ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

新型コロナ、89日ぶり市中感染 日本発便で入国しホーチミンで隔離中の客室乗務員から感染

2020/11/30 23:44 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre

 保健省は30日夜、ホーチミン市で隔離中の入国者と接触したベトナム人男性(32歳)が新型コロナウイルスの検査で陽性判定が出たことを明らかにした。ベトナムで89日ぶりの市中感染となる。

 これを受けて、保健省は緊急会議を開き、関連機関に対して緊急に対策を講じるよう指示した。

 1347人目の感染者となったのは、ホーチミン市在住の英語教師の男性。この男性は、同市で隔離中に陽性と判明した1342人目の感染者(ベトナム人男性・28歳)の友人だという。

 先に感染が判明した1342人目の感染者はベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の客室乗務員で、11月14日にVN5301便で日本から南部メコンデルタ地方カントー市カントー国際空港に到着し、そのままホーチミン市に移動して11月28日に陽性と判明した。現在はクチ郡の仮設病院で隔離されている。

 1342人目の感染者は、規定の隔離期間である11月14日から18日まで、タンビン区2街区ホンハー(Hong Ha)通り115番地にあるベトナム航空が管理する隔離施設に滞在しており、その間に1325人目の感染者となった別の同僚とも接触していた。

 1342人目の感染者は2回の検査で陰性となったため、規定に沿ってタンビン区2街区バクダン(Bach Dang)通りにある自宅に帰宅し、自宅隔離となった。自宅隔離中、母親(ホックモン郡在住)と友人男性1人(6区在住)、友人女性1人(ビンタイン区在住)と接触があった。

 その後、1342人目の感染者は入国後14日間の隔離を終えるにあたり、11月28日に3回目の検査を受けたところ、陽性と判明した。当局は直ちに自宅で接触のあった3人に検査を実施した結果、友人男性が陽性判定で、1347人目の感染者となった。

 1347人目の感染者は、11月16日から25日にかけてタンビン区12街区にある英語センター「キーイングリッシュ(KEY English)」と、10区12街区にある同センターの別校舎で授業を受け持ち、昼休みは1342人目の感染者の自宅に滞在していた。

 また、22日午後9~10時ごろには10区バンハインモール(Van Hanh Mall)にあるハイランズ・コーヒー(Highlands Coffee)で友人1人と会い、23日午後10~11時ごろには友人5人と10区タインタイ(Thanh Thai)通りにあるカラオケ店を訪れたという。

 26日から28日までは英語センターで授業を行ったが、仕事の後は自宅に帰ったのみで1342人目の感染者とも会わなかった。28日夜には、1342人目の感染者が陽性と判明したため、濃厚接触者として6区の集中隔離施設に入り、検査を受けて30日に陽性となり、クチ郡仮設病院に移った。

 接触者について、濃厚接触者(F1)は、◇10区:109人、◇タンビン区:21人、◇ビンタン区:9人、◇6区:7人の計146人が確認されており、すでに隔離され検査を受けている。このほかの接触者としてビンタン区の52人が確認され、いずれも検査を受けて自宅隔離中となっている。

 ホーチミン市保健局は引き続き接触者の特定を進めており、該当者の隔離と検査を行っている。また、感染者の勤務先などを訪れたり、接触した心当たりのある該当者には、最寄りの医療機関に申し出るよう呼び掛けている。

 なお、1347人目の感染者が訪れた場所は封鎖されている。

【関連記事】

ベトナム航空CAの新型コロナ隔離規定違反、損害額は2000万円超 (2021/03/04)
新型コロナ、ハイズオン省とクアンニン省で82人が集団感染 ハイズオン省は社会的隔離措置 (2021/01/28)
2人が新型コロナ市中感染、1人は日本到着後に変異株確認の感染者と接触 (2021/01/28)
新型コロナ、隔離規定違反のベトナム航空CAを起訴 市中感染発生で (2021/01/13)
新型コロナ陽性の不法入国者の同行者が陽性、ホーチミン (2020/12/28)
新型コロナ感染者数1441人、不法入国者1人が陽性 (2020/12/28)
新型コロナ感染者数1413人、市中感染なし (2020/12/21)
新型コロナ感染者数1397人、市中感染なし (2020/12/14)

[Tuoi Tre 21:37 30/11/2020, 19:50 30/11/2020, 18:57 30/11/2020, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
12月19日、全国で234案件を一斉に着工・竣工 総額20兆円 (6:33)

 12月19日、全国各地で計234件のプロジェクトに関する着工・竣工・開通の記念式典が開催される。2016年1月に開幕する第14回共産党全国大会を祝う行事の一環として行われ、投資総額は約3400兆VND(約20兆円)に上る...

「イオンモール・ダナン・タインケー」、26年夏オープン (6:25)

 イオンモール株式会社(千葉県千葉市)は、南中部地方ダナン市で開発中の「イオンモール・ダナン・タインケー(AEON MALL Da Nang Thanh Khe)」について、2026年夏のオープンを目指して準備を進めている。  同...

ベトナム映画、アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート逃す (5:44)

 アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は米国現地時間16日、第98回アカデミー賞「国際長編映画賞」のノミネート候補作品のショートリストに選出した15作品を発表した。  ベトナム代表とし...

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

ベトナム航空、ホーチミン~コペンハーゲン線を就航 初の北欧線 (5:19)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は15日、ホーチミン市とデンマークの首都コペンハーゲンを結ぶ直行便を就航した。ベトナムと北欧を結ぶ直行便はこれが初めて。

25年1~11月期の訪日ベトナム人63.5万人、24年通年超え (4:44)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年11月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+3.2%増の5万1800人で、11月として過去最高を記録するとともに、8か月連続で単月の過去最高を更新した。  1~11...

ホーチミン:外国人の滞在状況を抜き打ち検査、新政令施行で (4:16)

 家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CPが15日に施行されたことを機に、ホーチミン市タンディン街区(旧1区の一部)警察は15日夜から16日未明にかけて、賃貸住宅やホテル...

山洋電気、フンイエン省に子会社を設立へ 新工場を法人化 (3:47)

 クーリングシステム製品やパワーシステム製品、サーボシステム製品を手掛ける山洋電気株式会社(東京都豊島区)は、北部紅河デルタ地方フンイエン省に同社100%出資の連結子会社を設立する。  子会社「山洋電...

25年11月の対日貿易収支、1349億円の黒字 +15.5%増 (2:13)

 日本の財務省が発表した2025年11月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比+15.5%増の1348億5800万円の黒字だった。  日本からベトナムへの輸入額は前年同月比+14.0%増の2499億780...

ビンEVタクシー、フィリピンのダバオでサービス開始 (17日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM(X

改正民間航空法、低空域の航空輸送を初めて制度化 無人機活用へ (17日)

 国会でこのほど可決された改正民間航空法(2026年7月1日施行)では、「低空域の航空輸送」という概念が法制度に初めて導入された。  これは、無人航空機(UAV)や新世代の飛行体を活用した次世代航空輸送モデル...

韓国アリエックス、地場投資大手VIGなどと合弁会社設立 (17日)

 ベトナムを中心に国際決済・データインフラ事業を展開する韓国系アリエックス・ベトナム(Alliex Vietnam)は、グローバルデジタル金融グループのゴータイム(GoTyme)および地場ベトナム・インベストメンツ・グル...

改正投資法、条件付き事業を削減 電子たばこの製造販売も禁止 (17日)

 国会でこのほど可決された改正投資法では、行政手続きの簡素化や条件付き事業分野の削減など、投資環境の改善を目的とする多くの改革が盛り込まれている。  同法は7章52条と4つの付録から構成される。2026...

越系米国人のスタートアップ、「AIグラス」で660万USD調達 (17日)

 米国ハーバード大学の卒業生で、ベトナム系米国人のアインフー・グエン(AnhPhu Nguyen)氏と友人のケイン・アルデイフィオ(Caine Ardayfio)氏が設立したスタートアップ企業「ミラ(Mira)」は、新型人工知能(AI)グ...

オートリブ、クアンニン省にエアバッグクッション生産工場を開設 (17日)

 自動車安全システムを提供するスウェーデンのオートリブ(Autoliv)はこのほど、東北部地方クアンニン省のアマタシティ・ハロン工業団地の新事業所でオープニングセレモニーを開催した。  式典には、在ベトナ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved