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2人が新型コロナ市中感染、1人は日本到着後に変異株確認の感染者と接触

2021/01/28 14:02 JST配信
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 保健省は28日、北部紅河デルタ地方ハイズオン省と東北部地方クアンニン省で海外渡航歴のない2人が新型コロナウイルス検査で陽性判定が出たことを明らかにした。ベトナムで56日ぶりの市中感染となる。

 うち1人はハノイ市ノイバイ国際空港から関西国際空港に到着した後に新型コロナウイルス感染症の変異株が確認された女性と接触があった。

 日本で変異株が確認された女性は、北部紅河デルタ地方ハイズオン省チーリン市フンダオ村(xa Hung Dao, TP. Chi Linh)在住のベトナム国籍のN.T.Gさん女性(32歳)。Gさんは海外派遣労働者として、1月17日にハノイ市ノイバイ国際空港からシンガポールを経由して日本に渡った。

 渡航前はチーリン市のコンホア工業団地で労働者として働き、出国前の新型コロナウイルス検査では陰性の結果が出ていたという。日本到着後の検査で陽性となり、英国で報告された変異株が確認された。

 新たに市中感染が確認されたのは、1552人目の感染者(女性・34歳)と1553人目の感染者(男性・31歳)の2人で、いずれもベトナム国籍。2人とも現在はハノイ市ドンアイン郡にある中央熱帯病病院で隔離・治療中。

 1552人目の感染者は、ハイズオン省チーリン市フンダオ村在住で、Gさんの義理の妹にあたる。Gさんと同じ職場に勤めており、バイクで一緒に通勤していた。Gさんが日本で陽性となった後、接触者として隔離・検査を受けたところ27日に陽性と判明した。変異株については検査中で、3日後に結果が出る見通し。

 Gさんが日本に発つ前の15日にGさんの送別会に出席し、翌16日は頭痛や寒気の症状があったが、市販薬を服用して出勤。17日には親戚の新築祝いに出かけた。23日午後になって咳や胸の圧迫感、息苦しさの症状が現れ、仕事を休んで病院を受診した。24日午前と26日午後に買い物に行き、他の日も普段通りに出勤していた。

 1553人目の感染者は、クアンニン省ハロン市ホンハー街区在住で、バンドン国際空港の職員。熱や咳、喉の痛みの症状があったため、23日に自主的に病院を受診した。検査の結果、27日に陽性と判明した。男性は糖尿病を患っており、症状が悪化する可能性もあるとして医師による経過観察が続いている。

 男性は9日に同窓会に参加し、19日にはカンファレンスに出席した後、コンビニエンスストアに入った。21日に空港の忘年会に参加し、22日には会社の会議に出席した後、薬局に立ち寄った。これまでに89人の接触者が確認されている。

 なお、クアンニン省で市中感染が発生したことを受けて、当局は省内の幼稚園、小中学校、高校、大学を28日から週末まで休校とすることを決めた。また、大人数が集合する活動や不要不急の会議を制限するなど、緊急対策を講じている。

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