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ホーチミン市では、テト(旧正月)期間中に大学生らが書道家のアルバイトに勤しむ姿がそこかしこで見られる。なかなか良い稼ぎになるようで、1日100万VND(約4600円)の売上があるというが、新型コロナ禍の今年は稼ぎもかなり目減りしているようだ。
この時期、1区の青年文化会館の書道市は、テトに飾る書道作品を求める大勢の人で賑わう。書道家というと年配の人を想像するかもしれないが、ここにブースを出しているのは、きれいなアオザイで着飾った若い男女。その大半はホーチミン市美術大学の学生たちだ。
2年連続でブースを出しているというグエン・ホアイ・バンさん(同大学2年生)は、「14歳から書道を習っていますが、書道は人間性を磨くことにも繋がると思っています。ここで作品を売っているのは、学費を稼ぐというのもありますが、人々の人生に彩を与えるという目的もあります」と話した。
バンさんによると、新型コロナの影響で、例年と比べて今年の客足は半分程度に減少しており、これに比例して稼ぎも減ったという。一方で場所代と道具代は値上がりしたため、以前のように、同期間に数千万VND(1000万VND=約4.6万円)の利益を得るのは難しいと見ている。
同じく、ここにブースを出しているファム・バー・ロンさん(ホーチミン市建築大学3年生)も、「前年と比べて売上が▲30%以上も減少しました」と語った。