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東南部地方ビンズオン省の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防指導委員会は30日、ホーチミン市から中国シノファーム(Sinopharm=中国医薬集団)製ワクチン「ベロセル(Vero Cell)」100万回分を受領することを決定した。
これは、グエン・バン・ロイ同省党委書記 兼 同省COVID-19予防指導委員長が地元メディアに対して明らかにしたもの。数日中にホーチミン市からワクチンを受領して、接種を開始する。同省当局ではシノファーム製ワクチン接種の申し込み受付を開始しており、既に複数の企業が登録している。
ビンズオン省では新型コロナ第4波による感染者が急増しており、ホーチミン市と並んで国内で最も深刻な震源地と化している。同省では29日までに、省人口の4%に相当する10万人以上の感染者が確認されており、819人が死亡。感染者は今後も増えると予想されている。
ワクチン接種は新型コロナ感染予防に有効な手段だが、国内ではワクチンが不足している状況で、ビンズオン省のワクチン接種率も低い水準に留まっている。なお、29日午後の時点で、同省のワクチン投与数は90万6000回分余り。2回接種済みの人数は約4万人となっている。
ビンズオン省人民委員会によると、省内の18歳以上の人口150万人に最低2回以上の接種を行うには、あと320万回分のワクチンが必要だという。