ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

奇跡の犬ミッキー、台風ヤギの土砂災害で生き埋めも9日後に保護

2024/10/12 10:48 JST配信
(C)vietnamnet
(C)vietnamnet 写真の拡大.
  • 台風ヤギに伴う土砂崩れで生き埋め
  • 家は倒壊も被災から9日後に救出
  • 発見男性が「母の忘れ形見」と喜ぶ

西北部地方イエンバイ省で、台風に伴う地滑りで倒壊した家屋のがれきと土砂で9日間も生き埋めになった犬が奇跡的に生還したとして、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で話題となっている。

 奇跡の犬として一躍有名となったのは、ミッキーと名付けられた犬。同省イエンバイ市ドンタム街区在住のHさん(女性・45歳)がSNSに投稿した画像を見れば、がれきと土砂の中から衰弱した状態で救出されたミッキーが、その生命力で健康を取り戻した様子が確認できる。

 Hさんによると、ミッキーは義母の家で1年以上前から飼われていた犬で、賢くて従順だったため、家族のみんなから可愛がられていた。

 9月9日夜、台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)が上陸して大規模な地滑りが発生。義母の家は土砂にのまれて倒壊し、義母と義弟が死亡した。救助隊が遺体を回収できたのは被災から約20時間後。家はがれきの山と化して生存者はいなかった。台風後、地域住民は住んでいた場所から離れ、義母の家から約3km離れた所に住むHさんの夫が時々、片付けに訪れていた。

 ミッキーの姿はなく、繋いでいた鎖が切れていたので、Hさんの夫は、土砂が押し寄せる前に逃げたのかもしれないと考えた。家が倒壊した9日後、近隣住民から犬の鳴き声が聞こえると連絡があり、近所の人々と協力して捜索したところ、納屋から数メートル離れた泥山の中からミッキーを発見した。

 発見時のミッキーは、全身が泥に埋もれており、なんとか頭を持ち上げて呼吸をしていた。食べ物も水もなく、尻尾や脚、目も負傷して衰弱していた。Hさんの夫は、「母と弟が残してくれた忘れ形見だ」と言って、ミッキー救出を喜んだ。

 ミッキーは動物病院に運ばれ、約2週間の治療後、奇跡的に回復して今では普通にえさを食べたり、走り回ったりできるようになったという。

[Vietnamnet 12:45 07/10/2024 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム、貿易規模で世界トップ15入り 輸出入額が過去最高に (6:35)

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高を更新した。これにより、ベトナムは貿易規模で世界トップ15に入り、東南アジア地域では第2位となった。こ...

ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道が着工、越中連運を強化 (6:02)

 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を開催した。東西経済回廊の輸送需要に対応するとともに、ベトナムと中国を結ぶ国際連運の強化につながると期...

ホーチミン:メトロ1号線、26年1月1日に無料運行 (5:24)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社(HURC1)はこのほど、新暦正月の2026年1月1日(木)にメトロ1号線を無料運行すると発表した。  当日は改...

ホーチミンの路上のライター修理店、愛好家の駆け込み寺 (21日)

 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロン街区グエンチーフオン通りを訪れた。男性は、ファム・バン・コーさん(男性・72歳)の店である、古びて傾...

ベトナムの軍事力は世界23位、東南アジア2位 (5:03)

 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事力ランキング「2025 Military Strength Ranking」によると、ベトナムは145か国・地域中23位となった。 ...

チン首相、ペトロベトナム会長フン氏を商工相代行に任命 (4:32)

 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を商工相代行に任命した。  商工相代行に任命されたフン氏は、1973年生まれの52歳で、出身は北部紅河デル...

イーレックス、ベトナム2省でバイオマス発電所の起工式開催 (4:14)

 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北部地方ラオカイ省(旧イエンバイ省)のイエンバイバイオマス発電所および東北部地方トゥエンクアン省のトゥ...

日越の団体、ドローン・次世代移動体産業の発展で覚書締結 (3:39)

 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低空経済パートナーシップ(Vietnam Low Altitude Economy Partnership=LAEP)との間で、ドローン(無人航空機...

電子機器のコーセル、ベトナム子会社を解散・清算へ (2:37)

 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結子会社)で電子部品の製造・販売を行うコーセル・ベトナム(COSEL VIETNAM、ホーチミン市)を解散・清算する。...

サンG、フーコック島で国内初の軽量軌道交通路線を着工 (22日)

 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)で着工した。同事業は2027年にフーコック島で開催予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に対応する...

IQが高い国、ベトナムは世界27位 中国や台湾が同率1位 日本5位 (22日)

 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した知能指数(IQ)に関する報告書(Countries by IQ - Average IQ by Country 2025)によると、ベトナ

ホーチミン:タクシーの7割以上が電動化、インフラ整備も加速 (22日)

 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で、全体の71%を占めている。旅客輸送分野におけるグリーン車両への転換が急速に進んでいる。  同市建...

未就学児向け日本語・中国語・韓国語教育を試験導入へ (22日)

 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」を承認する決定第2732号/QD-TTgに署名した。  同計画によると、2025~2030年にASEAN諸国の言語教育プ...

ホーチミン市国家大学、初の女性学長が誕生 富山大で博士号取得 (22日)

 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・タイン・マイ教授がこのほど学長に昇進した。同大学では初の女性学長となる。  マイ女史は1974年生まれ...

通信大手VNPT、AI専門会社「VNPT AI」を設立 AI戦略を強化 (22日)

 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VNPT AI」を設立した。  VNPTのフイン・クアン・リエム社長は式典で、VNPT AI設立の狙いについて、グル...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved