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- 海岸で23年12月に発見、全長約17.8m
- 14世紀末~16世紀に建造された可能性
- 別の古代船が存在する可能性も
南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市の海岸で2023年12月に発見された古い木造船は、数百年前に建造された古代船とみられている。同省文化スポーツ観光局は7日、木造船発見現場の監視と保護を関係機関に要請したと発表した。
ホイアン文化遺産保存管理センターは、ベトナム国家大学ホーチミン市校傘下の人文社会科学大学(HCMUSSH)の専門家と共同で行った調査結果を報告した。報告によると、木造船は全長17.8m余りで、内部に12の区画があったと推定される。東南アジアと中国の造船技術を融合させ、両地域の木材を使った強固な構造で、海上での商業活動や海戦などで長期間の航海が可能だったという。
船の建造年代については、絶対的な年代はまだ確定していないが、14世紀末から16世紀にかけて建造された可能性が高いとみられている。考古学者らは、船がほぼ無傷の状態で発見されたことから、貴重な古代船と評価している。
地元の漁師からの情報や現場周辺の状況などから、専門家らはタンタインビーチからクアダイビーチにかけての波打ち際から約1km、水深14~15mの海域に、別の古代船が存在する可能性があると考えている。