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- 中国人被告は禁固2年9か月と国外退去処分
- 法外な金利を適用する闇融資サービス提供
- 金利122~1095%、返済遅延で184~8555%
南中部沿岸地方ダナン市人民裁判所は28日、中国人率いるアプリ経由の高利貸しルートの被告35人に有罪判決を下した。いずれも違法高利貸し罪に問われていた。
このうち、元締めとして特定された中国国籍のワン・ユンタオ被告(男・37歳)は禁固2年9か月と刑期終了後の国外退去処分の判決を言い渡された。その通訳兼アシスタントのルオン・ミン・トゥー被告には、禁固2年6か月の判決が下された。
ワン被告は2018年からベトナムに滞在し、高利貸しを目的とした複数のペーパーカンパニーを設立して、「Oi vay」、「Vdong」、「Yoloan」といったアプリを使って法外な金利を適用する闇融資サービスを行っていた。金利は年122~1095%に上り、返済が遅延すれば184~8555%の延滞利率が適用されていた。
ルートの各企業には役割分担があり、決済代行会社と契約することで資金の貸付と回収を行っていた。債務者が借金を返済しない場合、ルートのメンバーが債務者本人や家族の写真を使ったわいせつ合成写真を作成・投稿するなど、悪質な手口で脅迫していた。
決済代行会社からのデータによると、摘発時点での融資総額は6兆7000億VND(約374億円)、返済総額は7兆9000億VND(約440億円)に達していた。
一方、「Oi vay」と「Vdong」の2つのアプリからのデータによると、2023年10月から2024年1月までの3か月間で、延べ21万0777件、計1兆VND(約56億円)の融資が行われ、ルートは2224億VND(約12億4000万円)の利益を不正に得ていた。