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- 元従業員がSNSで「病畜の肉」流通を告発
- 農業環境省が公安省に捜査を要請
- CPベトナムは誹謗中傷・名誉毀損と訴え
タイ系畜産大手CPベトナム(CP Viet Nam)が病気の豚や鶏の肉を販売していたとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で告発されたことを受け、農業環境省は公安省に捜査を要請した。
同社の元従業員だという投稿者はSNSで、南部メコンデルタ地方ソクチャン省ミースエン郡の「CPフレッシュショップ・ミースエン」では日常的に腐敗した肉を取り扱っていたと告発した。
この元従業員によると、CPベトナムは日常的に、悪臭のする病気の豚や鶏の肉を同店舗に搬入し、従業員にソクチャン省で販売するよう強要していた。また、問題の肉はソーセージ製造業者に半額で販売し、自社ブランドのソーセージは賞味期限が切れると、揚げハムの生産に回していたという。
一方、CPベトナムは、元従業員の告発は同社への誹謗中傷と名誉毀損にあたるとして、管轄機関に対し、デマを流布した者を処分するよう要請した。
これを受けて、関係当局はソクチャン省にある同社の営業拠点の立ち入り検査を実施した。検査の結果、病畜の肉や期限切れ製品の販売は確認できなかったが、4店舗のうち3店舗では食品安全証明書の有効期限切れが判明した。また、営業登録証の原本や食品安全訓練証明書も提出することができなかった。
現場で採取された豚肉サンプルからは、アフリカ豚熱(ASF)などの病原ウイルスは検出されなかった。しかし、全国的に不安が広がり、多くの食品店やスーパーマーケットが同社製品の販売を一時停止している。販売再開は関係当局の正式な結論を待って判断する方針だ。