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- 投身自殺相次いだショッピングモール
- 自殺予防で寄り添いのメッセージ
- カフェや飲食店でも心和ます言葉
ホーチミン市内の商業施設や飲食店などで最近、心を和ませる温かいメッセージを掲示する動きが広まっており、市民や来訪者の間で話題となっている。記されているのは何気ない一言だが、多くの人々に前向きな気持ちと安らぎを届けている。
ホアフン街区スーバンハイン(Su Van Hanh)通りにある「バンハインモール(Van Hanh Mall)」では、「ゆっくりでもいい、心はやがて癒える」、「あなたは一人じゃない、愛はここにある」などのメッセージが掲示され、訪れた人々の関心を集めている。
多くの客が立ち止まって写真を撮影し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で共有した。ネット上では「メッセージに癒された」、「メッセージの内容に感動した」といった声が相次いでいる。
バンハインモールでは、今年3月から4月にかけて投身自殺と自殺未遂が相次いで発生した。これを受け、モール運営会社は手すり部分のガラスの高さを増設し、吹き抜け部分に転落防止ネットを設置するなどして安全対策を強化してきた。今回のメッセージ掲示も、自殺予防対策の一環とみられる。
商業施設だけでなく、市内のカフェや飲食店でも同様の取り組みが見られる。スアンホア街区のカフェ前には「今、あなたに必要かもしれない言葉」と書かれた掲示板が置かれ、小さな紙片に「人生は雨のち晴れ、辛い日の後には楽しい日が訪れます」といった励ましの言葉が添えられている。客の一人は「気分が落ち込んでいたが、この言葉で癒された」と語った。
また、中心街のある飲食店は看板に「家まで気をつけて帰ってね!」と書き、通行人や客の心を和ませている。こうした取り組みについて、市民からは「小さな一言に優しさを感じる」、「街が前向きな空気に包まれる」と好意的な反応が寄せられている。