![]() (C) The Erica Chang / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0 (cropped) |
ベトナムでは、10月1日から20日にかけて、日最高気温が同時期の過去最高値に達するか、それを上回る事例が全国で59回確認され、異例の高温が続いている。
太平洋赤道域の海面水温の上昇を伴う非常に強いエルニーニョ現象や、地球温暖化などが影響しているとみられ、各地で高温や降水量の偏りがみられる。
全国各地で高温記録を更新
国立水文気象予報センター(NCHMF)によると、ハノイ市ラン観測所で9月30日に38.4度、西北部地方ソンラ省イエンチャウ観測所で10月3日に38.3度を記録したほか、東南部地方ドンナイ市ビエンホア観測所でも10月1日に36.2度を記録するなど、全国各地で9月や10月の高温記録が更新された。
また、北部などで降水量が平年を大きく下回る一方、一部地域では記録的な大雨が観測されるなど、降水量の地域差も大きくなっている。
渇水と塩水侵入に警戒
南部水利科学研究所(SIWRR)は、非常に強いエルニーニョが2027年3月まで続く可能性があり、貯水池の貯水量不足や塩水侵入のリスクが高まると警告している。
特に南部メコンデルタ地方では、2026年12月末から塩水侵入が始まる可能性があり、農業被害を防ぐため、冬春作物の早期作付けや生活用水を優先した給水管理が呼びかけられている。
米国海洋大気庁(NOAA)は、今回のエルニーニョが1997年から1998年にかけての記録的な現象に匹敵するか、それを上回る規模に達する可能性があるとみている。
同庁は、少なくとも2027年1~3月までは、強い、または非常に強い状態が続く可能性が高いと予測している。地球温暖化と相まって、世界的な異常気象リスクが高まることが懸念される。
・ エルニーニョで干ばつ・塩害深刻化、電力不足も懸念 (2026/07/23)

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