ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベビーリフトで米国へ渡った女性、44年ぶりに産みの母と再会

2019/11/17 05:56 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大

米国メイン州スカボローに住むリー・ボートン・スモールさん(女性・47歳)は、44年前に生き別れになったベトナム人の母に会うため、近くベトナムを訪問する。スモールさんは3歳の時に米軍の「オペレーション・ベビーリフト」により米国へ渡った。

 「オペレーション・ベビーリフト」とは、1975年4月30日のサイゴン陥落前のベトナム戦争末期に米軍が行った南ベトナムの孤児を国外へ避難させる空輸作戦で、3000人以上の南ベトナムの孤児が米国やオーストラリアなどに養子として迎えられたとされている。

 スモールさんの幼少期の写真や記憶はニュージャージー州の両親に引き取られた3歳の時から始まり、それ以前のものは残っていない。育ての母の他にもう1人ベトナム人の母親がいることは知っていたが、それは「自分を孤児院に捨てた母親」だと考えていた。父親は元米兵で、ベトナム人の母親とは軍の基地で出会ったという。

 それでも自分のルーツを知りたいという思いで、スモールさんは何年も前に米国のある系図研究専門会社へDNAを提出していた。そして9月に突然、この会社から鑑定結果を告げるメールが届いた。それにより、スモールさんは50%がベトナム、50%が英国系の血を引いていることが分かった。

 メールを読み終えると、スモールさんの妹だと名乗る見知らぬ女性からメッセージが届いた。「私たちは姉妹で、ベトナム人の母があなたを探しています」。

 スモールさんは自身のルーツがベトナムにあることは知っていたが、産みの母親のこと、ましてその母親が自分を探していること、妹がいることなど考えたこともなかった。産みの母親の名前すら知らなかったのだ。妹だという女性もDNA鑑定を通じて同じ米国人男性を父に持つスモールさんの異母姉妹だということが判明したのだという。

 スモールさんの産みの母グエン・ティ・デップさん(70歳)は、1975年4月に米兵だったジョーさんとの間にもうけた娘、グエン・ティ・フオン・マイさん(後のスモールさん)を孤児院に置いていったことをずっと後悔して生きてきた。

前へ   1   2   次へ
[VnExpress 14:37 8/11/2019, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナムとクウェート、戦略的パートナーシップに関係格上げ (17:39)

 ファム・ミン・チン首相は訪問先のクウェートで17日、同国のアフマド・アブドゥッラー首相と会談した。双方はこの席で、両国関係を戦略的パートナーシップに格上げすることで一致した。  両首相は、両国関...

タイグエン省など5省、新人民委主席が就任 (17:19)

 各地方自治体での人事異動により、◇東北部地方タイグエン省、◇北中部地方ハティン省、◇南部地方タイニン省、◇南部メコンデルタ地方ビンロン省、◇同ドンタップ省の人民委員会主席が交代となった。  新主席に...

戦死者50万人の身元特定プロジェクト、公安省と元ビン系企業が実施 (14:05)

 公安省が設立した国家データセンターと、遺伝子解析の民間企業であるジーンストーリー(GeneStory)株式会社は2024年7月23日、最新の遺伝子解析技術「ビンジーンチップ(VinGenChip)」を利用し、全国を巡回して収...

ハノイ郊外の2つのトンネル、軍幹部をかくまった地下要塞 (16日)

 フランス軍との9年間におよぶ抗戦中、ハノイ市の旧ドンアイン郡ナムホン村(現在のフックティン村)と旧タインオアイ郡タムフン村(現在のタムフン村)の住民たちは、戦火から村を守り、また軍幹部をかくまいながら...

韓国農漁村公社、ベトナム中央獣医診断センターを竣工 ODA事業 (14:01)

 韓国農漁村公社はこのほど、ベトナムの中央獣医診断センター(NCVD)の対応力強化第2次事業において、同センターの竣工式を開催した。  同事業は、ベトナムで家畜の疾病に対する対応力を高めることを目的とし...

レカム子会社と住友林業子会社、相互顧客紹介契約を締結 (12:40)

 カーボンニュートラルソリューションやITソリューションなどを手掛けるレカム株式会社(東京都渋谷区)の連結子会社であるベトナムレカム(Vietnam Recomm)と、住友林業株式会社(東京都千代田区)の子会社であるベ...

ホイアン旧市街でまた冠水、住民は避難・観光客は「水上散策」 (6:31)

 南中部地方ダナン市の世界遺産であるホイアン旧市街で17日、大雨と水力発電所の貯水池の放流の影響により、再び冠水が発生した。今回の冠水は直近3週間で3回目となる。  同日朝から旧市街が冠水し始め、午...

ベトテル、UAEのEDGEと防衛技術で提携覚書 (6:11)

 国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は、アラブ首長国連邦(UAE)の防衛技術大手EDGEと、防衛装備品およびデュアルユース(軍民両用)技術分野に関する提携覚書(MOU)を締結し...

VTCインターコム、韓国のゲーム会社と提携 (5:06)

 韓国のゲームメーカーのネクサス(NEXUS)はこのほど、ゲームパブリッシングなどを手掛けるベトナムのVTCインターコム(VTC Intecom)との間で、覚書(MOU)を締結した。  これにより、VTCインターコムを通じて、...

ベカメックスIDCなど3社のJV、タイニン省で大型複合施設開発へ (5:01)

 ベカメックスIDC[BCM](Becamex IDC)とベトナムゴム工業グループ[GVR](Vietnam Rubber Group)、

トレックス・セミコンダクター、台湾企業に子会社の持分95%譲渡 (4:06)

 半導体デバイスの開発・設計・製造・販売を手掛けるトレックス・セミコンダクター株式会社(東京都中央区)は、半導体製品の世界的IDMメーカーである台湾のパンジット・インターナショナル(PANJIT INTERNATIONAL)...

シリカゲル乾燥剤のマルアカ、ベトナム現地法人を設立 (3:30)

 石灰・シリカゲル・クレイ系乾燥剤の製造・販売を手掛ける株式会社マルアカ(岐阜県大垣市)は、同社100%出資のベトナム現地法人を8月25日付けで南部地方タイニン省に設立し、11月14日より営業を開始した。 ...

ホーチミン:国際建築・家具展示会、11月29日から開催 (2:08)

 ホーチミン市チュンミータイ街区(旧12区)のクアンチュンソフトウェアパークにあるスカイエキスポベトナム(Sky Expo Vietnam:duong So 1, Cong vien Phan mem Quang Trung, phuong Trung My Tay, TP. Ho Chi Mi...

25年10月新車販売台数統計、ビンファスト12か月連続首位 (18日)

 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2025年10月におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせた新車販売台数(TCモーターおよびビンファスト=VinFast含まず)は前月比+24%増、前年同月比では▲2%減の3...

バクニン省など4省、新人民委主席が就任 (18日)

 各地方自治体での人事異動により、◇北部紅河デルタ地方バクニン省、◇西北部地方ライチャウ省、◇北中部地方クアンチ省、◇南部メコンデルタ地方カマウ省の人民委員会主席が交代となった。  新主席に就任した4...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved