ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

8人兄弟の学者一族「グエン・ラン家」、故クオン氏を偲ぶ【前編】

2025/06/22 10:19 JST配信
(C) dantri
(C) dantri

 クオン氏は80歳を過ぎてもバイクで仕事に出かけ、子供や孫が「危ないから」と送迎を申し出ても、故ホー・チ・ミン主席の名言を真似て「独立と自由ほど尊いものはない。自ら動くことほど楽しいものはない」と冗談交じりに話していたそうだ。

 クオン氏は、考古学者・人類学者として1093体もの人骨を研究した功績から、ベトナム版ギネスブックのベトナム・ブック・オブ・レコード(ベトキングス=Vietkings)から、「ベトナムで最多の1093体の古代人の骨を研究した人物」として認定されたこともある。

 クオン氏は、類まれなる情熱で全国各地の遺跡や洞窟に足を運び、古代人の痕跡を収集・復元・保存するために奔走した。そして、古代人の骨を扱うクオン氏の手は「黄金の手」とも呼ばれた。

 「考古学研究所の多くの研究者や職員が、兄は古代人の骨の研究の分野で傑出した人物だったと認めています。兄はまた、ハノイ市のダウ寺の2体の像のような即身仏を調査し、『像葬』という形式を発見しました。研究者チームを率いてこの即身仏の修復も手がけました。最近では、彼の著書『人骨は私たちに何を語るのか?(Bo xuong nguoi noi voi chung ta dieu gi?)』が、2024年の第7回国家図書賞でB賞を受賞しました」と、チュン氏はクオン氏の研究への情熱と貢献について語る。

 クオン氏は、末期がんと判明する数か月前までハノイ市ホアイドゥック郡キムチュン村のブオンチュオイ(Vuon Chuoi)遺跡で数百体の人骨を発掘していた。この古代の墓地には、青銅器時代にあたる約4000年前の先ドンソン文化(フングエン文化後期~ドンダウ文化初期)と、約2000年前のドンソン文化に属する墓が集中しており、クオン氏はこれらの研究を通じて、現在のハノイ市の地域に先史時代から人類が存在したことを証明し、その歴史を解き明かすことを目指していた。

 人生の大半を研究に捧げたクオン氏だが、その一方で、過酷な発掘現場や研究室での徹夜作業の合間には、音楽にも情熱を注いでいた。

前へ   1   2   3   次へ
[Dan Tri 05:58 09/05/2025, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ラム書記長特使として訪中のチュン外相、習国家主席と会見 (6:05)

 トー・ラム書記長の特使として中国を訪問したレ・ホアイ・チュン外相は4日、習近平(シー・ジンピン)総書記 兼 国家主席と会見した。  習国家主席は、1月に開かれた第14回ベトナム共産党全国大会の成功と、...

ベトテル、シンガポールに駐在員事務所を開設 (5:27)

 国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は4日、シンガポールに駐在員事務所を開設した。  同事務所は、デジタルインフラ連携や国家規模のデジタルトランスフォーメーション(DX)展開...

ハノイ~クアンニン間高速鉄道、ビンスピードが投資主に (5:03)

 東北部地方クアンニン省人民委員会はこのほど、ハノイ~クアンニン間高速鉄道プロジェクトの投資方針を承認した。投資主として、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC]

ホイアンの土産物、竹根彫刻の「生みの親」を訪ねて (1日)

 南中部地方ダナン市(旧クアンナム省)のホイアン旧市街のバクダン(Bach Dang)通りにある小さな店の前で、多くの観光客が足を止める。人々は、職人のフイン・フオン・ドーさんの巧みな手によって、無機質な竹の根...

ホーチミン:メトロ1号線、テト2日間は運賃無料に (4:54)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社(HURC1)は、テト(旧正月)に合わせて、新暦2月16日と17日(旧暦12月29日と1月1日)の2日間、同路線を無料で運...

ダナン:ドラゴン橋、テトに10夜連続で噴水・ファイヤーショー (4:05)

 ダナン市人民委員会は、2026年のテト(旧正月)期間中のロン橋(ドラゴン橋=ドラゴンブリッジ)の噴水・ファイヤーショーおよびハン川橋の旋回スケジュールを発表した。  新暦2月13日から22日まで(旧暦12月26...

APACの26年旧正月旅行動向、人気旅行先にベトナム3都市 (3:26)

 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」は、アジア太平洋(APAC)地域における2026年の旧正月の大型連休の旅行動向を発表した。  同ランキングは、2026年1月6日から1月13日まで...

ホーチミン:旧正月ブックストリートフェス、2月15日から開催 (2:49)

 ホーチミン市人民委員会は、テト(旧正月)を祝うイベントの一環として、「ブックストリートフェスティバル2026」の開催計画を発表した。今年は「春の集い、着実な前進」をテーマに開催する。同イベントは2月15日...

外国人の海外ブローカー経由取引を容認、国内証券口座の開設不要に (5日)

 財政省は3日、証券取引や情報開示などの規定を改正する通達第8号/2026/TT-BTCを公布した。外国人投資家の参入を容易にし、2026年9月のFTSEラッセル新興国指数への組み入れによる海外資金の流入拡大を狙う。通達...

ホーチミン:偽A95ガソリン製造組織を摘発、8人逮捕 (5日)

 ホーチミン市警察は、工業用溶剤と化学着色剤をガソリンに混合して偽のオクタン価95(RON95)のガソリン(A95ガソリン)を製造・販売していた犯罪グループを摘発し、8人の容疑者を偽造品の製造販売容疑で逮捕した。...

ビンG傘下ビンエネルゴ、ザライ省で大規模風力発電案件を展開へ (5日)

 南中部地方ザライ省人民委員会は4日、ホンチャウ風力発電所プロジェクト(第1期)の投資主として、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンエネル

仏アコー系ホテル「フェアモント」、ベトナム初進出 ハノイに開業 (5日)

 高級ホテルチェーンのフェアモント・ホテル&リゾート(Fairmont Hotels and Resorts)は2月、ハノイ市でホテル「フェアモント・ハノイ(Fairmont Hanoi)」を開業し、ベトナムに初進出した。  世界最大級のホ...

ハノイ:ベトナム共産党博物館を着工、30年開館予定 (5日)

 ベトナム共産党中央官房はハノイ市で3日、ベトナム共産党博物館の着工式を開催した。  着工式には、トー・ラム書記長やファム・ミン・チン首相ら国の要人が出席した。2029年4~6月に運営を開始し、共産党創...

チュン外相が訪中、王毅外交部長と会談 「中越運命共同体」重視 (5日)

 レ・ホアイ・チュン外相は、トー・ラム書記長の特使として中国を訪問し、中国の王毅(ワン・イー)外交部長と会談した。  王外交部長は、1月に開かれた第14回ベトナム共産党全国大会の成功に祝辞を述べた。ま...

ホーチミン:ベンタイン市場と周辺広場、再塗装後の外観が物議 (5日)

 ホーチミン市建築計画局は、市中心部の旧1区ベンタイン市場エリアおよび旧3区のホーコンルア(Ho Con Rua=亀湖)エリアの改修工事の一時停止を提案するとともに、専門家の意見聴取を行っている。建築計画局が建...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved