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サンさんは、平均して月に5~7件の葬儀を無償で引き受ける。多い月には昼夜を問わず、ひっきりなしに依頼の電話が鳴り響くこともあるが、それでも断るという選択肢はない。
「棺を仕入れたら仕入れただけ、全部使います。人々が助けを求めてひっきりなしに電話をかけてくる月もありますが、頼まれたら断りません。大切な人を失った悲しみを前にして『できません』とは言えませんから」と、サンさんは遠くを見つめてゆっくりと語る。その姿には、今もなお心に焼き付いて離れないであろう、たくさんの別れの思い出が垣間見える。
サンさんが行う葬儀は、棺、葬具、線香、喪服、香炉など一式を揃え、さらに貧しい家庭にはテントやテーブルと椅子も無償で提供する。1件の葬儀につき、およそ1000万VND(約5万9000円)ほどを自費で負担するという。身寄りのない人の場合は、葬儀から火葬、遺骨を寺に納めるところまで、すべてを引き受ける。
葬儀の流れは、遺体の清拭、納棺、死者の氏名や死亡した年齢と日時の記録、入棺・出棺の儀式の日時の選定、儀式、祭壇の設営のほか、埋葬・火葬するまでご飯をお供えし、線香を絶やさないようにするなど、細部まで丁寧に行う。何百回も繰り返している作業だが、手を抜くことは一度たりともない。
最近では、早産で亡くなった赤ちゃんの葬儀を無償で引き受けた。母親は心臓病を抱え、家庭も経済的に苦しかったため、サンさん夫婦が自ら家へ赴き、赤ちゃんに旅立ちの準備を整え、ぬいぐるみを買い、僧侶を招いて儀式を行い、火葬までを見送った。
サンさん自身、経済的な負担にはなっているが、この仕事をやめようとは思っていない。貧しい家庭にとって、サンさんの存在は悲しみを和らげる最後のよりどころなのだ。

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