ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

男子サッカーの東京五輪1次予選、ベトナムが宿敵タイを圧倒―3連勝で最終予選進出

2019/03/27 12:16 JST配信
(C) tienphong
(C) tienphong 写真の拡大

ベトナム・ハノイ市ミーディン国立競技場で開催されたAFC U-23選手権2020予選(兼 東京オリンピック1次予選)グループKは3月26日に最終節が行われ、ホームのU-23ベトナム代表がU-23タイ代表を4-0で下して3戦全勝。同組首位に浮上して、見事に本大会出場権を獲得した。東京五輪の最終予選を兼ねた本大会は、2020年にタイで開催される。

 ベトナムとタイはここまで2連勝でともに勝ち点6、得失点差でタイが1位、ベトナムが2位という状況。しかし、本大会開催国で成績に関係なく出場権を持つタイに対し、ベトナムは自力で予選突破を決めるためには、何としても勝って逆転で首位に立ちたい試合。※2位でも突破の可能性はあるが、他組の結果次第となる。

 序盤は互いに相手の出方をうかがいながらの展開。立ち上がりタイにチャンスを作られたが、相手がシュートの精度に欠き、ベトナムは事なきを得る。ここから徐々にベトナムがプレスを強めて主導権を握ると、17分にDFドアン・バン・ハウのスルーパスに反応したFWハー・ドゥック・チンが上手く抜け出してシュート。これが決まってベトナムが早い時間帯に先制する。前半も終わりに近づくと、ベトナムは戦術を得意の堅守速攻に変更。この結果、ボールはタイに握られたが、ほぼチャンスらしいチャンスを与えることもなく、前半を1-0で折り返す。

 後半に入ると、再びベトナムが立ち上がりから攻勢を仕掛ける。52分には、MFグエン・クアン・ハイがドリブル突破でペナルティエリア内に侵入すると、相手DFを引き付けてから逆サイドにクロス。これをFWグエン・ホアン・ドゥックがダイレクトで決めてベトナムが追加点。

 まさかの展開に焦りと苛立ちが見えるタイは、FWスパチャイがDFフイン・タン・シンに対する肘打ちでレッドカード。残り時間がたっぷりある中で数的優位に立ったベトナムはここから攻撃の手を強めると、63分には、セットプレーのこぼれ球をDFグエン・タイン・チュンが押し込んでダメ押しの3点目。意気消沈したタイを一方的に攻め立てるベトナムは終盤、途中出場のMFチャン・タイン・ソンが4点目。終わってみれば、前評判が高かったベトナムが大量4得点でタイを圧倒して3連勝。勝ち点を9に伸ばして同組首位に浮上し、グループ首位で予選突破を決めた。ベトナムは同予選を無失点で終えている。

 なお、同日行われたグループKのもう一試合では、ともに2連敗で敗退が決まっているU-23インドネシア代表とU-23ブルネイ代表が対戦。試合は格上のはずのインドネシアがよもやの苦戦を強いられて2-1の辛勝。敗れたブルネイは終盤にPKのチャンスを決めて、今大会初得点を記録した。

 同予選でのベトナム代表の戦績
ベトナム 6-0 ブルネイ
ベトナム 1-0 インドネシア
ベトナム 4-0 タイ

1位ベトナム 3勝0敗0分 勝ち点9 得失点差+11 ※本大会出場
2位タイ 2勝1敗 勝ち点6 得失点差+8 ※本大会開催国
3位インドネシア 1勝2敗0分 勝ち点3 得失点差-4
4位ブルネイ 0勝3敗0分 勝ち点0 得失点差-15

記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+

[2019年3月26日 ベトナムフットボールダイジェスト+].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム共産党、序列4位の国会議長を解任 首脳解任相次ぎ異例.. (26日)

 ベトナム共産党中央執行委員会は26日に臨時会議を開き、本人からの希望を受けて、ブオン・ディン・フエ氏の政治局員・党中央執行委員・国会議長としての職を解任することを決定した。  中央執行委員会は解...

アップル製品の生産拠点数、ベトナムが世界4位 東南ア最多 (26日)

 米アップル社(Apple)がサプライチェーンの多様化に注力している中、依然として中国が同社最大の生産拠点となっているが、ベトナムでも生産拠点数が大幅に増えており、主要生産拠点の1つになっていることが同社...

中国、南シナ海で3か月間の漁獲禁止を発表 ベトナム外務省が抗議 (26日)

 中国は、5月1日から約3か月間にわたり南シナ海での漁獲を禁止すると発表した。漁獲禁止が適用される範囲には、ベトナムが領有権を主張する南シナ海のホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)周辺海...

10代で結婚、30代で孫の世話…連鎖する児童婚 (21日)

 他に人のいない家の中で、タオ・バン・ポーさん(男性・36歳)が子供をあやして泣き止ませようとしている。一見、ポーさんが自分の子供をあやしているのかと思いきや、実はこの子供はポーさんの「孫」だ。  ...

ハノイ:行政区再編計画を承認、ホアンキエム区の合併なし (26日)

 ハノイ市人民委員会は25日、2023~2025年の行政区再編計画を承認した。これにより、ホアンキエム区の合併はせず、郡レベル(郡・区・町=thi xa)の行政区の数を現在の30で据え置くことで一致した。  計画に...

授業料返還渋る英語学校エーパックス運営会社に56万円の罰金処分 (26日)

 国家証券委員会(SSC)は、情報公開規定に違反したとして、英語学校「エーパックス・リーダーズ(Apax Leaders)」を運営するエーパックス投資ホールディングス[IBC](Apax Holdings)に9

双日、地場SaaS企業のフィンベトに出資 (26日)

 双日株式会社(東京都千代田区)は、ベトナムで主流となっている家族経営を中心とした小規模小売店の受発注管理やキャッシュレス決済用のスマートフォンアプリなどを手掛けるSaaS企業のフィンベトテクノロジー(Fi...

三菱重工、ベトナム現地法人を設立 駐在員事務所の機能を大幅強化 (26日)

 三菱重工業株式会社(東京都千代田区)は、ベトナム現地法人「ベトナム三菱重工業(MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES VIETNAM)」を設立し、このほど本格活動を開始した。ハノイ市バーディン区に本社、ホーチミン市1区...

南北高速道路、カムラム~ビンハオ区間が開通 投資総額540億円 (26日)

 南北高速道路の東側路線建設工事の一部である南中部沿岸地方カインホア省カムラム~南中部沿岸地方ビントゥアン省ビンハオ(Cam Lam~Vinh Hao)区間が26日午前に開通した。  同区間は全長78kmで、官民パート...

国家ハラール認証センター設立、イスラム圏への輸出強化目指す (26日)

 科学技術省品質測定基準総局傘下の適合認証センター(Vietnam Certification Centre=QUACERT)は24日、国家ハラール認証センター(HALCERT)の設立発表式典を開催した。  ハラール認証は、「イスラム法の定め...

大同工業、ベトナム子会社を増資 生産体制整備 (26日)

 二輪車及び四輪車部品、産業機械部品などの製造・販売を手掛ける大同工業株式会社(石川県加賀市)は、同社が100%出資するベトナム子会社のD.I.Dベトナム(D.I.D Vietnam=DVN、北部紅河デルタ地方フンイエン省)...

半導体産業人材育成に1600億円投入へ、計画投資省報告 (26日)

 ファム・ミン・チン首相は24日にハノイ市で開催された「半導体産業人材育成に関する会議」で、半導体人材育成制度を整備し、優遇的かつ具体的な仕組み・政策を策定することを指導し、教育施設や実験室、製作所...

中国人率いる違法高利貸しルートの元締めに有罪判決、年利2346% (26日)

 南中部沿岸地方クアンナム省人民裁判所は25日、中国人率いる高利貸し・債権回収の取り立てルートの被告40人に有罪判決を下した。被告は、元締めの中国人3人と共犯のベトナム人37人。  ルー・ワン被告(37歳)...

ベトナムの「ロト6」で過去最高の当選額、賞金19億円 (26日)

 財政省傘下のベトナムコンピュータ宝くじ社(ベトロト=Vietlott)はホーチミン市で23日、数字選択式宝くじ「パワー6/55(Power 6/55)」の抽選で特賞(Jackpot 1賞)に当選した幸運な男性2人に当選金を授与した。賞...

地場飲料大手会長親子の資産横領事件、元会長に禁固8年の判決 (26日)

 地場大手飲料メーカーのタンヒエップファット商業サービス社(Tan Hiep Phat)のチャン・クイ・タイン元会長 兼 社長(男・71歳)とその娘2人の計3人が、企業経営者など複数の個人から不動産開発用地を不正取得した...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved