ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

"東南アジアの無敵艦隊"ベトナムが史上初のW杯最終予選進出に王手 深夜の生配信を230万人が視聴

2021/06/14 14:21 JST配信

 2022FIFAワールドカップ・アジア2次予選グループGのベトナム代表(FIFAランキング92位)とマレーシア代表(同153位)の試合がUAE・ドバイのアール・マクトゥーム・スタジアムで6月11日に行われ、ベトナムが2-1で勝利した。この勝利により、ベトナムは5勝0敗2分で勝ち点を17に伸ばして同組首位をキープ。史上初の最終予選進出に王手をかけた。

 この試合は新世代テレビソリューション株式会社(Next Media)でネット中継されたが、ベトナム時間の深夜にもかかわらず約230万人が視聴して、最終予選進出を目指す母国代表チームに遠くベトナムから声援を送った。また、現地在住のベトナム人らもスタジアムに応援に駆け付けてチームに勇気を与えた。

 不動のエースであるMFグエン・クアン・ハイを累積警告で、MFグエン・トゥアン・アインを怪我で欠くベトナムは、前節のインドネシア戦からスタメンを5人変更。マレーシア戦では、負傷明けのドアン・バン・ハウとグエン・チョン・ホアンの両サイドバックがスタメン復帰し、スーパーサブのFWグエン・コン・フオンを久々のスタメン起用。クアン・ハイの代役には同じレフティーのMFグエン・ホアン・ドゥックが抜擢された。

 立ち上がりはベトナムが主導権を握り、立て続けにチャンスを迎えるが、攻撃陣が決めきれない。いい時間帯に得点しておきたいベトナムは27分、コーナーキックの流れからFWグエン・ティエン・リンが頭で決めて先制。ティエン・リンは2試合連続のゴール。ここからベトナムが自重したため、マレーシアが主導権を握り返す。終盤にかけて何度かピンチを迎えたが、GKブイ・タン・チュオンの活躍もあり、ベトナムは前半を無失点で切り抜ける。

 後半に入って以降もベトナムは積極的に前に出ることはなく、カウンターで追加点を狙う作戦。マレーシアにボールを持たせながら、時折、堅守速攻で相手ゴールを脅かした。このまま安全に1点のリードを守りたいベトナムだったが、71分にDFドアン・バン・ハウがペナルティエリア内で相手FWを倒してしまい、PKの判定。これを決められて同点に追いつかれる。

 再び攻める必要に迫られたベトナムは、ここからFWグエン・バン・トアンとFWハー・ドゥック・チンを投入。その僅か数分後、途中出場のバン・トアンがペナルティエリアで倒されてPKを獲得。これをキャプテンのDFクエ・ゴック・ハイが決めて、82分にベトナムが勝ち越しに成功。ベトナムは残り時間をきっちりしのぎ、2-1で逃げ切った。

 ベトナム代表は、韓国人指揮官のパク・ハンソ監督(U-23兼任)の就任以降、対東南アジアでは無類の強さを誇っており、A代表とU-23代表を含めて29試合無敗(24勝0敗5分)となっている。



 なお、同日同時刻に行われたUAE代表とインドネシア代表の一戦はホームのUAEが5-0で圧勝し、勝ち点を15に伸ばして、勝ち点2差で首位ベトナムを追っている。グループGの上位2チームは既にベトナムとUAEで確定。

 6月15日に行われる同予選最終戦では、ベトナムとUAEが同組首位をかけて直接対決する。ベトナムはこの試合で引き分け以上なら文句なしの首位突破。敗れた場合は同組2位に転落し、最終予選進出は各組2位チームの成績次第となる。東南アジアで最終予選進出の可能性を残すのはベトナムのみとなっている。


※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+

[2021年6月12日 ベトナムフットボールダイジェスト+].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
日越の団体、ドローン・次世代移動体産業の発展で覚書締結 (3:39)

 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低空経済パートナーシップ(Vietnam Low Altitude Economy Partnership=LAEP)との間で、ドローン(無人航空機...

電子機器のコーセル、ベトナム子会社を解散・清算へ (2:37)

 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結子会社)で電子部品の製造・販売を行うコーセル・ベトナム(COSEL VIETNAM、ホーチミン市)を解散・清算する。...

サンG、フーコック島で国内初の軽量軌道交通路線を着工 (22日)

 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)で着工した。同事業は2027年にフーコック島で開催予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に対応する...

ホーチミンの路上のライター修理店、愛好家の駆け込み寺 (21日)

 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロン街区グエンチーフオン通りを訪れた。男性は、ファム・バン・コーさん(男性・72歳)の店である、古びて傾...

IQが高い国、ベトナムは世界27位 中国や台湾が同率1位 日本5位 (22日)

 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した知能指数(IQ)に関する報告書(Countries by IQ - Average IQ by Country 2025)によると、ベトナ

ホーチミン:タクシーの7割以上が電動化、インフラ整備も加速 (22日)

 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で、全体の71%を占めている。旅客輸送分野におけるグリーン車両への転換が急速に進んでいる。  同市建...

未就学児向け日本語・中国語・韓国語教育を試験導入へ (22日)

 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」を承認する決定第2732号/QD-TTgに署名した。  同計画によると、2025~2030年にASEAN諸国の言語教育プ...

ホーチミン市国家大学、初の女性学長が誕生 富山大で博士号取得 (22日)

 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・タイン・マイ教授がこのほど学長に昇進した。同大学では初の女性学長となる。  マイ女史は1974年生まれ...

通信大手VNPT、AI専門会社「VNPT AI」を設立 AI戦略を強化 (22日)

 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VNPT AI」を設立した。  VNPTのフイン・クアン・リエム社長は式典で、VNPT AI設立の狙いについて、グル...

ロンタイン国際空港、初の旅客便を受け入れ 第一副首相が搭乗 (22日)

 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初の民間旅客便は、全日空ANAが出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム

ビングループ、ハノイでオリンピック都市区着工 投資総額5.5兆円 (22日)

 地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)は12月19日、ハノイ市で計画されているオリンピックスポーツ都市区建設案件を着工した。式典には、ファム・ニャット・ブオン

南北高速道路、北端ランソン省から南端カマウ省までが一本で開通 (22日)

 南北高速道路は19日、北端のフウギ国境ゲート~チーラン間高速道路(約60km)および南端のカントー~カマウ間高速道路(約110km)などが暫定開通したことで、東北部地方ランソン省フウギ国境検問所から国内最南端カ...

衣料ストライプ、「earth music&ecology」などベトナム初出店 (22日)

 株式会社ストライプホールディングス(岡山県岡山市)のグループ会社であるストライプベトナム(STRIPE VIETNAM、ハノイ市)は6日、ハノイ市タイホー街区にある大型ショッピングモール「ロッテモール・ウエストレイ...

阪急阪神不動産とシーアールイー、ハイフォンで物流倉庫を竣工 (22日)

 阪急阪神不動産株式会社(大阪府大阪市)と株式会社シーアールイー(東京都港区)は、シンガポール政府系企業セムコープ・デベロップメント(Sembcorp Development)と共同でセムコープ・インフラ・サービシズ(Sembco...

ホーチミン:プロ選手養成のピックルボールアカデミー開校 (22日)

 ピックルボールのプロ選手養成を目指す「D-JOYスポーツアカデミー」が13日にホーチミン市で開校した。ピックルボールは国内で急速に普及しており、コミュニティにおけるトレンドから体系化されたトレーニングプ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved