ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【第24回】ベトナム人はやはりベトナムコーヒーが好きなのか?

2016/05/11 09:04 JST配信

ベトナムというと「コーヒー」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか? 現在、ベトナムのコーヒー輸出量はブラジルに次いで世界第2位。コーヒー豆の品質も向上しているようで、2015年から世界56か国のスターバックスで、ベトナム産のコーヒーが販売されています。

© NgBK

「ベトナムコーヒー」というと、独特のコーヒーフィルターで抽出し、コンデンスミルクを加えるのが一般的。一方、ベトナムの都市部では、お洒落なコーヒーチェーン店が増えており、カプチーノやラテなどを飲んでいる若者をよく見かけます。

それではベトナム人はどのようなコーヒーを飲んでいるのでしょうか? 18歳から49歳までのベトナム人男女500人を対象に調査してみました。

「ベトナムコーヒー」が6割

「ベトナムコーヒー」と「ラテ・カプチーノのような西洋系のコーヒー」のどちらをベトナム人は好むのでしょうか? 調査の結果、 ベトナムコーヒーが57% と、ラテ・カプチーノの43%を上回る結果となりました。

但し、女性だけで見ると、ラテ・カプチーノが55%、ベトナムコーヒーが45%で、ラテ・カプチーノが上回りました。男性の69%がベトナムコーヒーを支持しているのとは対照的です。

好きなコーヒーの種類について質問してみると、男女の違いがさらに明らかになりました。女性は練乳入りのベトナムコーヒーやカプチーノなどを好むのに対して、男性はブラックの比率が高めです。特に女性は、10代、20代がカプチーノ、30代以上がミルク入りベトナムコーヒーと、傾向がくっきり分かれています。

飲む頻度、男性は毎日、女性は週1~2日

それでは、ベトナム人はどのくらいの頻度でコーヒーを飲んでいるのでしょうか? 回答者の81%が「コーヒーを定期的に飲む」と回答していますが、その中でも「毎日コーヒーを飲む」という人が3割に達しておます。

男性は出勤前に通りぞいのカフェでベトナムコーヒーを飲み、女性は週末にカプチーノやラテを飲みながら友達とカフェで談話をする―――こんなイメージが湧いてきます。

「チュングエン」根強い人気も、若者はおしゃれカフェを好む傾向

ベトナム人の好きなコーヒーブランドを調査してみると、 圧倒的な人気を誇ったのは「チュングエンコーヒー(Trung Nguyen Coffee)」、そしてインスタントコーヒーでも同じくTrung Nguyen社が販売する「G7」でした。 ベトナム人の65%が購入経験があるとい言われるチュングエンコーヒー。その影響力は圧倒的です。一方、若者の間では、チュングエンよりも廉価な「ハイランズコーヒー(Highlands Coffee)」や、急速に店舗数を増やしている「ザ・コーヒーハウス(The Coffee House)」などが人気を集めています。

著者紹介
株式会社Asia Plus代表取締役社長 黒川賢吾

株式会社Asia Plus ( www.asia-plus.net )代表取締役社長。
NTT、ソニー、ユニクロにて海外マーケティングを担当。
2014年にAsia Plusを設立しベトナムマーケットリサーチサービス
「Q&Me( www.qandme.net )」を展開中


統計から見るベトナム
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ダナン:2億USD規模のAIデータセンター案件始動 (14:58)

 IPTPネットワークス(IPTP Networks)は8月28日、南中部地方ダナン市のハイテクパークで人工知能(AI)データセンター案件「AIDC DeCenter」を発表した。  同センターの投資総額は2億USD(約294億円)で、このう...

ホーチミン:凧揚げ中の男性が手首切断の重傷 (13:58)

 ホーチミン市で凧揚げを楽しんでいた男性が凧糸で手首を切断する事故が発生した。同市では8月末、台風や熱帯低気圧の影響で大気の状態が不安定な日が続き、特に夕方以降は天気が崩れる日が多かった。  この...

THACO、ダナンで自動車機械工業団地の拡張案件を着工 (13:39)

 地場系コングロマリット(複合企業)チュオンハイグループ(Truong Hai Group=THACO)は8月28日、南中部地方ダナン市ヌイタイン村(xa Nui Thanh)でチューライ・チュオンハイ自動車機械工業団地拡張プロジェクトを...

1945年9月に独立宣言をラジオで放送、ベトナムの声放送局の歴史 (8/31)

 ハノイ市のバックマイ送信所は、1945年9月に独立宣言を放送した場所であると同時に、「ベトナムの声放送局(VOV)」が誕生した場所であり、国家の80年間にわたるラジオ放送の旅の始まりの場所でもある。  独...

アピリッツ、地場ブンブを完全子会社化 (12:20)

 各種ウェブサービスの企画・運営やコンサルティング・アクセス解析などを手掛ける株式会社アピリッツ(東京都渋谷区)は、ソフトウェア開発などを行う地場ブンブ(BUNBU、ハノイ市)の株式を取得し、完全子会社化す...

ハノイ:メトロ2号線、ホアンキエム湖東側に4階建て地下駅を建設へ (6:28)

 ハノイ市人民委員会はこのほど、同市都市鉄道(メトロ)2号線(ナムタンロン~チャンフンダオ間)のC8駅〜C10駅間の詳細ルート(縮尺500分の1)を承認した。  今回承認された新ルートでは、C9駅(ホアンキエ...

ホーチミン:34歳までに2人出産の女性に褒賞金2.8万円 (6:25)

 ホーチミン市人民評議会はこのほど、少子化問題解決に関する決議を採択した。決議によると、高齢出産となる35歳よりも前に、子ども2人を出産した女性には褒賞金500万VND(約2万8000円)を支給する。  また、...

ベトナム航空、ハノイ~福岡線をデイリー運航に (5:44)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、10月26日より開始する冬季運航スケジュールで、現在週5便で運航しているハノイ~福岡線をデイリー運航に増便する。  旺盛

V-GREEN、ハノイに国内最大のEV充電ステーションを開設 (5:38)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)のEV充電インフラ整備を手掛けるV-GREENグローバル充電ス

ホーチミン:ホックモンバスターミナル開業、メトロ2号線に接続へ (4:45)

 ホーチミン市建設局(旧交通運輸局)傘下の公共交通管理センターは8月28日、スアントイソン(Xuan Thoi Xon)村で「ホックモンバスターミナル(Ben xe buyt Hoc Mon)」を開業した。  同バスターミナルは、総面積...

日越関係でハノイの2団体が外務大臣表彰を受賞 (4:29)

 日本の外務省は8月28日、令和7年度(2025年度)外務大臣表彰受賞者を発表した。日本とベトナムの関係では、2団体が外務大臣表彰を受賞した。  今年度の外務大臣表彰受賞者は、173個人、58団体。うち日本国内...

地場キムロン、韓国LGエナジーと提携でフエにEV電池工場建設 (3:51)

 大手長距離バスのフタバスラインズ(Futa Bus Lines、Phuong Trang=フオンチャン)傘下で自動車製造を手掛けるキムロン・モーターズ(Kim Long Motors)は28日、韓国の多国籍財閥LGグループ傘下で世界有数の電池メ...

ヤマハと学研、ベトナムの幼保園に音楽教育プログラムを提供 (2:16)

 総合楽器メーカーのヤマハ株式会社(静岡県浜松市)のベトナムにおける販売子会社であるヤマハミュージックベトナム(Yamaha Music Vietnam=YMVN)は7月28日、ベトナム最大級の園・習い事口コミサイトや教育情報サ...

9月2日の建国記念日80周年に読みたい記事11選 (2日)

 9月2日はベトナムの建国記念日(国慶節)です。今から80年前の1945年9月2日、故ホー・チ・ミン主席が「独立宣言(Tuyen ngon doc lap)」を発表し、ベトナム民主共和国(Viet Nam Dan Chu Cong Hoa)が成立。東南アジ...

9月施行の新規定、国際金融センター向け優遇措置など (2日)

 9月に施行される新規定をまとめて紹介する。 1. ホーチミン市・ダナン市の国際金融センター向け優遇措置  ホーチミン市と南中部地方ダナン市に設立される国際金融センターに関する特別政策を定めた国会...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved