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【第13回】ベトナムのローカル学校の姿

2017/09/25 08:35 JST配信

Ch??o c??c b?n!(みなさん、こんにちは!)

早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)公認、 DOORSー日越交流プロジェクトー です!

DOORSについては皆さんご存知ですよね?

DOORSは、春と夏に年2回ベトナムに渡り、ボランティア活動をしている団体です!

今回お届けするのは、初ベトナム渡航のショウイ(あだ名 ショーイ )です。

自分は現在大学生ですが、小学生の頃から数えると6年(小)+3年(中)+3年(高)=12年間も勉強をしてきました。

考えると気が遠くなるほど長いですよね。

昔に戻りたかったり、戻りたくなかったり…。

そんなことを考えていると、ふと頭にこんなことがよぎったのです。

「ベトナムの学校ってどんな感じなんだろう」

そこで今回は、自分が8月の現地での活動を通して学んだ ベトナムの学生 についてご紹介したいと思います!

ベトナムの教育制度

自分たちの活動をいつも支えてくださっている WINDOWS(ウィンドウズ) というベトナム現地の学生グループ(大学生主体だが中には社会人も)と共に、今回もベトナムの クチ地区 にあるフックタイン小学校、中学校を訪問してきました。

そこで、なんと校長先生にお話しをさせていただく機会がございまして、たくさん質問させていただきました。

また、事前に自分たちが調べた学校情報と共にフックタイン小、中学校の紹介をしたいと思います。

◇生徒数:学校には現在1100人弱の生徒が通っています。

◇教員数:全員で56人であり、教員一人当たり17.5人の生徒を担当していることになります。

◇構成:ベトナムでは日本と違い5年(小)・4年(中)・3年(高)・4年(大)と学年が上がっていきます。

◇費用:授業料は年間120万VND(約5970円)であり、制服代、教科書代は進学する毎に20万VND(約995円)、つまり中学卒業までに1120万VND(約5万5700円)かかります。

◇設備:学校内の設備面はしっかりしていて、教室は20以上あり、黒板はもちろん、中にはプロジェクターが設置されている教室なんかもありました。

◇授業:教科も国語はもちろん英語、数学や歴史の授業もきちんと行われているようです。語学では特に実用的に学べることを意識し、黒板やノートを使う日本の学習と比べ、ゲームや映画、写真を使用し英語のコミュニケーション能力を鍛えられるように、教育を開拓しているようです!

◇進路:中学校から高校へは8割程度の生徒が進学することもあり、多くの子供たちが勉強に励んでいることが伝わってきますね!

子供たちは?

DOORSの小、中学校での活動は必ず交流会を行います。

子供たちに他国の文化や社会に少しでも興味が持てるようにクイズや、七夕などを通してアクティブに活動をしました。

そこで感じたのは、とにかく、 と・に・か・く、元気なんです!!

日本にいる元気な子供たちの代表選手のようでしたね。

意味もなく友達同士でじゃれたり、走り回ったりしていました。

10年前の自分を見ているようでとても懐かしく感じました!

日本と異なり、室内で行うゲームやおもちゃが少ないためか、外で遊ぶ子供たちが多い印象でした。

他にもまじめな子、兄弟で仲良く助け合っている子、機械にめちゃめちゃ詳しい子など、いろいろな子供たちがいました!

10年後の子供たちがとても楽しみです!

また小、中学校だけでなく自分たちの活動を支えてくれた多くの大学生からもたくさん刺激を受けました。

日本語を勉強している生徒に会うことが多かったのですが、 彼らはすごいんです!

何がすごいかというと 「やる気」 です!

常に辞書を持ち歩き調べる生徒や、自分たちが学んでたことを活かそうとひたすら自分たちに話しかけてきたり、とてもやる気に満ち溢れていました。

でも、一体そのやる気どこから来るのでしょうか?

彼らに「将来何をしたいのか?」と聞くと「日本で農業を行いたい」とか、「日本語の先生になりたい」など、明確な目標を持っているのです。

自分の夢が行動につながっている のですね。

とても勉強になります!

ベトナムの家庭のリアル

DOORSの活動の一環として、家庭訪問にも行きました。

訪問の目的は、自分たちの提供している奨学金を受給しているご家庭にお邪魔させていただき、今後の活動に役立てようというものです。

今回は自分にとって初めての渡航であり、ベトナムの子供たちがどんな家庭に住んでいるのかと楽しみにしていたのですが、自分の考えの甘さに言葉が出ませんでした。

両親は家出や病気でおらず、祖母と2人暮らしで収入がありませんでした。

家には水が通っておらず、水道はもちろん風呂やトイレもありませんでした。

また、電気は通っていますが、ライトが少ないため、夜は真っ暗になるそうです。

外との扉がないため虫、風、雨が入ってきてしまいます。

自分が暮らしている環境、自分たちの支援がいかに大切なものなのかについて、深く考え直す機会となりました。

しかし、少なからず子供に成長を与えてくれる環境でもありました。

子供が自分の今の現状を捉えて将来について真剣に考えたり、祖母を助けようと必死に努力する家族を思う姿勢が見えたりしました。

厳しい環境でありながら、また厳しい環境であるからこそ、とてつもない成長を遂げることができるのかもしれない 、とふと感じさせるものもありました。

さて、今回はベトナムの学生について紹介させていただきました!

ベトナムの子供、学生についてイメージを持っていただけたら幸いです。

日本とは違う教育制度、教育体系がまた違った学生たちを生むきかっけとなっているのでしょうね!

海外での活動は大学生の間でのみできる貴重な体験であり、今後の人生において自分に大切のものを届けてくれる機会になります!

ぜひDOORSの活動に興味のある方は 説明会 にお越しください!

最後までご覧いただきありがとうございました!

著者紹介
DOORS―日越交流プロジェクト―

早稲田大学平山郁夫ボランティアセンター(WAVOC)公認 DOORS―日越交流プロジェクト―

「相互理解・相互成長」を理念に、年2回ベトナム・ホーチミンの小中学校と高校で「交流」を通じた教育支援と奨学金支援をしている学生ボランティア団体。


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