ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

【第7回】少数民族の若手女性起業家

2018/02/09 08:15 JST配信

皆さん、ご無沙汰しております。

Threads 代表の東山です。

今回ご紹介するのは ライチャウ省 のスス(Susu)さんという若くしてホームステイ事業を興そうと奮闘している女性です。

花モン族のススさんは昨年ハノイの大学を卒業したばかりです。

彼女は流暢な英語を話し、加えて医学部卒業。

そんなエリートの彼女がなぜ帰郷して起業の道を選んだのか、インタビューを通じて彼女の独特な世界観を覗いてみることにしました。

ハノイから来た感満載で、とにかく目立ったあの星のスウェット

(左から2番目がススさん)

ススさんとの出会いはライチャウ省で行われたローカルホームステイ講習会

ススさんに出会ったこのホームステイ講習会とは、平たく言えば、民泊事業がうまく行っている会社の社長さんがライチャウ省に来て、現地の人たちに洋食の調理法を教えるという内容のものでした。

社長さんの料理の腕が一体どのくらいプロフェッショナルか分かりませんが、少数民族の女性たちにはとても勉強になったそうです。

講習の成果としてビーフシチューを作って頂きました。

が、やはり山風でした。

(スープがサラサラ…)

ホームステイ事業の起業にいたるまでのインタビュー

東山:それでは、ススさんよろしくお願いします。まず、そもそもなぜハノイの大学に行ったのですか?

ススさん:やはり憧れなんですよね、大都会というものが。高いビル、いろいろな国から来る人、美味しい料理とか。

東山:山生活はやはり退屈ですか?

ススさん:今はそうだと思わないけど、まあ当時は出たくて仕方がなかったですね。

東山:ハノイの大学に行けたのはすごいですね!それに医学部!なぜ医学部を選んだのですか?

ススさん:なぜ医学部かですか?進学相談をしてくれる人がいなかったからかな?山に住んでいるせいなのか分かりませんが、高校の時は生物の成績だけはとても良かったです。もしかしたらその影響もあるかもしれません。

東山:そっか!山に住んでいるから、生物なんて余裕ですね!僕は覚えるのが苦手だから、生物は大変でした…。 ところで、英語専攻でもないのにすごく英語を話すのが上手ですね。

ススさん:ネットで勉強しました!アメリカドラマを観て。

東山:なるほどですね。日本人の英語レベルが世界的にも低いと言われているけれど、アメリカドラマがもっと流行ればいいのかな?

ススさん:そうかもしれないですね。 でも私、最近は韓国ドラマしか見ないのですが、韓国語は全然話せませんよ。

東山:総じてハノイでの大学生活はどうでしたか?

ススさん:最初の一年は楽しかったですね!全てが「ワォ~!」って感じ。そしてだんだん慣れてきて、どうしても悪いところに目が行くようになっちゃいます。ハノイはやっぱり人が多いですし、空気も汚い。

東山:なるほど。まあ基本人ってそうですよね。気になり始めると目についてしまいます。でも、さらなる刺激を求めてホーチミンとかには行かなかったんですね。

ススさん:それも考えたけど、でも今は山が恋しい。とりあえず数年はここでのホームステイ事業に専念します。

東山:ススさんは、せっかくハノイの大学を出たから、親からもそれなりの期待があると思います。そのまま地元に帰るのってプレッシャーを感じたりしませんか?

ススさん: そういうプレッシャーはないですね、穏やかな毎日を過ごすだけで十分なんですよ。親も私が幸せなら何でも応援してくれますよ。だから結婚とかも自由にさせてくれるし。何も言われない。

東山:すごい親御さんですね!結婚を急かさない少数民族なんて珍しいです。なんでですか?

ススさん:確かにそうかもしれませんね。もしかしたらクリスチャンだからというのもあるかもしれません。サパの教会へ行けば分かると思いますが、モン族の中にクリスチャンは結構いますよ。

東山:クリスチャン!なるほどです!ススさんが言う「穏やかな毎日を過ごすだけで十分なんですよ」というのもキリスト教の影響があるかもしれないですね?

ススさん:どうでしょう。ハノイに行く前は、歳をとったおばさんが言うようなそんな言葉は絶対口にしませんでしたが! あんなに憧れだった都市生活も一年で飽きてしまったので、結局は今を生きることが大事なんですよ!私は今を生きることで幸せを感じています!

東山:ほーーーー、確かに今を生きるのって大事ですね。でも、その考えだとどの仕事でもどの場所でも一緒で、別にライチャウに帰らなくてもいいんじゃないですか。

ススさん:それはやはり地元が大好きなんですよ。もっといろんな人にライチャウに来てもらいたいからです。そのために良いステイ先を用意しないとね。

東山:マインドが観光大使みたいですね!地元の同世代の友達はみんな何をしているんですか?

ススさん:観光大使!それいいですね!地元でも作りたいです、そういうものを。友達はバラバラですね。農業をやったり、売店を手伝ったりしています。

東山:そうですか。今日は本当にありがとうございました。ホームステイ事業が完成したら教えてくださいね。

ススさんはベトナム北部にあるライチョウ省の シンスオイホー(S??n Su?i H?) に住んでいます。

シンスオイホーは、未開発の状態でまだまだ原始的であり、とても自然が綺麗なところです。

彼女のホームスティ事業はまだまだ準備中ですが、オープン次第また皆様にご報告したいと思っております。

著者紹介
Threads 代表 東山

貧困層女性の自立支援を行っております非営利型社団法人代表の東山です。少数民族の伝統工芸をこよなく愛し、常に「村めぐり」をしております。村民達とさし飲みをしてます。

今回の連載は弊団体の活動とともに、観光だけでは見られない村人の「素」な一面を読者の皆さまにお見せできれば幸いです。


伝統工芸職人の光と闇
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハノイ:線路沿いカフェ街を通過する旅客列車削減、貨物は運行停止 (14:56)

 建設省とハノイ市人民委員会は、線路沿いカフェ街とロンビエン橋を通過する旅客列車の運行本数を削減し、貨物列車については運行を停止する方針で一致した。  建設省はこのほど、省庁間の作業部会を設立す...

ホーチミンにeスポーツ用ネットカフェ、韓国系企業が開業 (13:22)

 韓国でeスポーツ用インターネットカフェ「レッドフォースPCアリーナ」を運営するB&Mカンパニー(B&M Company)はこのほど、ホーチミン市に1号店を開業した。アジア市場への初進出となる。  韓国の食品大手で...

ビンEVタクシー、グリーン・フューチャーとの合併完了 バリ進出も (13:20)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイク

ホーチミンで名の知れたかつての「犬肉街」は今 (1日)

 ホーチミン市のオンタ三叉路(旧タンビン区)やコンクイン通り(旧1区)、ティゲー橋(旧1区と旧ビンタイン区)は、かつてはホーチミン市で名の知れた犬肉販売エリアだった。しかし、時代の流れとともに、その多くが...

ホーチミン:メトロ2号線ベンタイン~トゥーティエム間、4月着工へ (6:17)

 ホーチミン市人民委員会のブイ・スアン・クオン副主席は、同市都市鉄道(メトロ)2号線のベンタイン~トゥーティエム間について、4月20日より前に着工するよう関連機関に要請した。同路線は、東南部地方ドンナイ...

元保健相ら10人を起訴へ、病院建設で48億円の損失と浪費 (5:31)

 公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)は、北部紅河デルタ地方ニンビン省(旧ハナム省)における第2バックマイ病院および第2ベトドク(越独)友好病院の建設プロジェクトでの違反に関する捜査の結論を発表し...

ハノイ:市内タクシーのEV転換率、30年までに100%目指す (5:05)

 ハノイ市人民委員会はこのほど、市内で運行するすべてのガソリン車およびディーゼル車のタクシー車両を、電気自動車(EV)やグリーンエネルギー車に転換する計画を発表した。これは首相決定の第876号および第2530...

クアンニン省:ハロン湾でクルーズ船火災、乗員乗客41人は無事 (4:13)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産である東北部地方クアンニン省のハロン湾で2月27日午後、乗客と乗組員合わせて41人を乗せたクルーズ船「シグネチャーQN-7269号」が激しく炎上した。乗客らは直ち...

ベトジェットエア、「国際女性の日」で運賃83%割引キャンペーン (4:13)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、3月8日の「国際女性の日」に合わせて、3月3日(火)から8日(日)までの6日間限定で、すべての国内線と国際線の航空券を対象にエコクラス運賃が最大...

持田製薬とMeiji Seikaファルマ、ベトナムでEPA製剤を発売 (3:34)

 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販売している高純度EPA(イコサペント酸エチル)製剤「エパデール S900(EPADEL S900)」について、Meijiの提携パ...

石油資源開発、ベトナム北部のLNG基地建設プロジェクトから撤退 (2:56)

 石油資源開発株式会社(JAPEX、東京都千代田区)は、関連会社であるITECO(ホーチミン市)を通じて事業化を検討していたベトナム北部における液化天然ガス(LNG)基地建設プロジェクトから撤退し、JAPEXが所有するITE...

中東情勢悪化でベトナム発着便に影響、約4500人足止め (2日)

 米国・イスラエルとイランによる軍事衝突の激化により、中東地域の多くの国が領空を閉鎖または制限している。これを受け、ベトナム民間航空局(CAAV)は国内の航空各社に紛争地域を迂回するよう指示を出したほか...

ベトナム外務省、中東情勢緊迫化に深い懸念を表明 (2日)

 ベトナム外務省は2月28日、米国とイスラエルによるイラン攻撃で激化する中東情勢について深い懸念を表明し、関係各所に最大限の自制を求めた。また、自国民に対して対象地域への渡航を控えるよう勧告を発出した...

航空機の搭乗手続き、身分証明書としての運転免許使用が不可に (2日)

 ベトナム航空保安プログラムおよび航空保安に関する品質管理の詳細を規定する公安省の通達第14号/2026/TT-BCAが2月3日に施行された。これにより、ベトナム人旅客は国内線の搭乗手続きの際に、身分証明書として...

対米輸出のベトナム製品、実行関税率が16%に低下 (2日)

 2026年2月24日の午前0時(米国時間)から、米国の貿易政策における大きな転換が発効し、ベトナムから米国市場に輸出される商品の平均輸入関税率が従来の21.59%から15.98%へと大幅に引き下げられた。これは、ト...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved