ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【番外編~イベント大娘の独り言?】ベトナムで売る「日本」

2022/05/09 10:00 JST配信

AABハノイを担当しているイベント大娘こと五十嵐珠実です。

前回「今後ここで時々コラムを書かせてもらいます」と言いながら、 2回目、2年ぶりの登場です。すっかり時間が空いてしまいました。お久しぶりです。

みなさまお元気ですか?私は元気です。

さて、イベント業界も少しずつではありますが、今後のイベント計画を前向きに進められる状態になってきました。去年、一昨年と続いた悪夢のような、キャンセル延期、キャンセル延期の繰り返しにも終わりが見えつつあります。今年や来年に向けた大型イベントも多数計画中です。

コロナでイベントらしいイベントがほぼ出来ませんでしたが、その間、今まで以上に日本商品をベトナムに紹介する事業を沢山お手伝いさせていただきました。「イベント屋が日本商品を?」と思う方も多いと思いますが 、私たちの主な仕事のひとつに「ベトナムに売りたい日本」を、お手伝いするというものがあります。

ベトナム進出企業様の開所式に始まり、周年セレモニーや式典、日越文化イベント、日本商品・サービスの商談会、日本産品の物産展、日系企業の製品・サービスのローンチイベント等、私たちがお手伝いするほとんどの仕事の共通点は「ベトナムに売りたい日本」です。日本のサービス、日本の商品、日本品質の技術など、そのジャンルは様々ですが、イベント運営側という、少し変わった立場から、ベトナムで奮闘される色々な業界の日系企業のみなさまのお手伝いをしながら、日々、さまざまな業界を覗き見しております。

「日本を売る!」方法のひとつは、商談会ですね。

5つ星ホテルのボールルームなどを貸切り、食事やティーブレイクを用意して、日本から来られたセラーのみなさまと、現地バイヤーのみなさまが心地よく商談に参加できる空間づくりとスムーズな進行を準備するのが、私たちイベント屋の主な業務です。こちらでお仕事されているみなさまは参加される機会も多いと思います。

コロナ禍で、今までのように自由に渡航ができなくなったことで、リアル商談会は開催できなくなり「オンライン商談会」などという言葉を多く見かけるようになりました。弊社も多くのオンライン商談会をお手伝いしました。

今までのように、遠目で商談の様子を眺めつつ、あくまでも私たちの仕事は空間づくりに徹すること。というものから、セラーとバイヤーの中間を結ぶような役割が多くなったことで、今ベトナムで求められる「日本」が何か?を、誰よりも知る必要があり 、日本側が売りたい「日本」とベトナム側が求める「日本」、そのズレを調整する必要が出てきました。あらためて、自分のベトナムでのまわりの環境を見回してみると、多くの日本商品や日系レストラン、日系サービスに囲まれて、ベトナムに住みながら何の不自由なく、ある意味日本よりも快適にすごしているわけです。そんなことが当たり前になっている中で、ベトナムに売りたい「日本」を見直すことはとてもいい機会になりました。

実際にベトナムに住み、日本商品を購入する機会が一番多い在住日本人から見ても、これは高すぎて買えないという日本商品をよくあちこちで目にしますね。高くても買いたい日本商品、現地調達で代用できる日本商品、きっとなにか理由があるのだろうな・・と何かしらの事情を感じるものや、ネットなんかではベトナム人が売る正規輸入されていない日本商品も溢れていますね・・。

ベトナムでベトナム人向けに成功しているモノってやっぱりベトナム人にきちんと合わせて考えられているなと思います。現地で製造された日本企業による商品も増えてきました。

日本の旅行などで、訪問先の地方のお土産屋さんで買うような、ちょっといい調味料みたいなものも、以外と多く売られています。実際売れているのか謎ですね。

日本に住んでいてもふだん使いするにはちょっと高いなと思うようなモノ、それがそのままベトナムに輸入されると、2倍近くまたはそれ以上の値段になり・・それをベトナム人に定着するように売りたい!って、かなり無理を感じるというか。

もちろんスーパーリッチベトナム人がハノイやホーチミンにはたくさんいますが、でもやっぱりそれはほんの一部で、一般的なベトナム人には、そのお値段以上の何かがないと難しいなと感じるものがとても多いなと感じます。

少し考えればわかる事でも、こっちに住んでみてベトナム人にふれる機会がないと、以外と気がつかない視点ってあるなと思います。それをコツコツと日本側に伝えるのもとても大切なことですね。

ベトナムで 売りたい!勝負だ!そういう想いを汲み取った上で、イベントやPRで意味のあるサポートをしたいと思うので、まずは現地の温度感やリアルな状況を正確に日本に伝え、それを理解してもらった上で、その次のステージとして「商談会」とかって存在するのかなと感じています。

みなさんが思う「もしも自分がベトナムでベトナム人向けに1つだけ日本商品を売るならコレ!」って思うものは何ですか?こちらに住んでいる日本人のみなさまに、ナチュラルな意見を聞いて回りたい、今はそういう気分です。

もし、どこかでお会いすることがあったら聞かせてください。私はだいたいハノイのチュックバックあたりをうろうろしていますので、ぜひチュックバックにおいでください。チュックバックいいところですよ。タイ湖とはまた違う、こじんまりとした湖の魅力に溢れています。そんな小さな湖を眺めながら、夕方早い時間から缶ビールで一杯やりつつ「私だったらこれを売る!」なんていう話をしましょう。17時30分が弊社の定時ですが、15時以降なら飲酒OKです。だれでも大歓迎です。ご連絡お待ちしております。

著者紹介
平櫛開三 HIRAGUSHI KAIZO
1987年に株式会社AABを日本(大阪)に設立、その後、2006年にAAB VIETNAMを設立。

AAB VIETNAMはイベント関連事業全般を業務範囲とする。日本の公官庁や自治体、ベトナム進出の日系企業等の顧客を持ち、各種式典(竣工式などのオープニングセレモニー、周年記念など)やPRイベント(新商品発表会や日本の物産展、商談会や観光誘致プロモーションなど)、会議、展示会、各種パーティーからエンターテインメント(ベトナム人歌手のライブショー、ファッションショーなど)までを幅広く手掛け、ベトナムにおけるイベント専門会社の中でもトップクラスの規模を誇る存在に成長させた。

2018年より日本及び海外拠点(ベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア、フランス)の統括管理責任者として、グループのCEOに就任。ベトナムの日本人向け媒体に「イベントオヤジの独り言」を連載した。


◆連絡先

AAB VIETNAM

平櫛直通TEL:090-262-0066

hiragushi@aab.co.jp
イベントオヤジの独り言
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
6月の訪日ベトナム人5.3万人、6月として過去最高を記録 (19:23)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年6月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+11.5%増の5万2900人で、6月として過去最高を記録した。  1~6月期では、前年同期比+9.8%増の36万4500人となっ...

ビングループ、ハイフォン市中心部と大規模都市区を結ぶ橋を開通 (17:57)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は15日、子会社のビンホームズ[VHM]

南中部地方で上空横切る光の筋、中国のロケットと判明 (16:43)

 南中部地方のダナン市やクアンガイ省などで15日早朝、長い光の筋が上空を横切る現象が見られ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿された動画が注目を集めた。  ベトナム国立水文気象予報セ...

世界のベトナム人街を訪ねて【ベルリン編・後編】 (13日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

ベトナムのピックルボール関連商品市場、国内ブランドが本格参入 (15:31)

 ベトナムでピックルボールが急速に普及し、スポーツ業界における「金鉱」として注目されている。この1年余りの間に、ホーチミン市やハノイ市、南中部地方ダナン市を中心にピックルボールのコートやクラブが急増...

ベトナム国家大学2校、9月から教育訓練省の管理下に (14:32)

 ベトナム国家大学ハノイ校およびベトナム国家大学ホーチミン市校の2校は、9月1日以降、教育訓練省の管理下に置かれる。これは、政府が7月11日に公布した政令第201号に基づくもの。  新政令によると、両大学...

米ガーミン、ベトナムのスマートウォッチ市場でシェア首位に (13:54)

 IT専門調査会社IDCと米GPS機器大手ガーミン(Garmin)の最新レポートによると、ガーミンは2024年におけるベトナムのスマートウォッチ市場で32%のシェア(金額ベース)を獲得して首位に立った。国内ユーザー数は、...

ホーチミン:25年末まで旧3省・市の公示地価を適用 (6:47)

 ホーチミン市人民委員会の発表によると、7月1日付けで旧ビンズオン省と旧バリア・ブンタウ省を合併したホーチミン市では12月31日まで、◇旧ホーチミン市、◇旧ビンズオン省、◇旧バリア・ブンタウ省の従来の公示地...

6月の新車販売台数統計、1~6月期の販売台数上位20ブランド (6:27)

 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2025年6月におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせた新車販売台数(TCモーターおよびビンファスト=VinFast含まず)は前月比+9%増、前年同月比では+20%増の3万...

ベトナムのホラー映画「狗神の業」、日本で8月15日公開 (5:30)

 ベトナムのホラー映画として歴代最高の興行収入を収めた2023年12月公開の映画「狗神の業(いぬがみのかるま、原題:Quy Cau、英題:Crimson Snout)」が、8月15日(金)よりシネマート新宿ほか全国で公開される。 ...

100万VND未満の少額輸入品、8月1日からVAT自動徴収 (5:13)

 税関当局は8月1日から、少額輸入品に対する付加価値税(VAT)の自動徴収を開始する。対象となるのは、宅配便サービスを通じて輸入される100万VND(約5600円)未満の少額商品。  ベトナムには毎日、約400万~500...

ベトジェットエア、ダナン~クアラルンプール線を10月26日就航 (4:51)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は10月26日、南中部地方ダナン市とマレーシアのクアラルンプールを結ぶ直行便を就航する。  同路線は週

ベトナム航空、創立30年で3.5億人目の乗客を迎え入れ (4:10)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)はこのほど、北中部地方フエ市のフーバイ国際空港で、1995年の創立から30年間で3億5000万人目となる乗客を迎え入れた。  3億5

トーアミ、積算事業を100%出資会社に分離・移管 開所式を開催 (3:45)

 土木建築用資材の製造販売と土木建築工事を手掛ける株式会社トーアミ(大阪府四條畷市)はホーチミン市で11日、積算事業を担う100%出資会社「トーアミ・ベトナム(TOAMI VIETNAM)」の開所式を開催した。  ト...

ホーチミン:ベトナム最大の美容・化粧品展示会、7月24日から (2:36)

 ホーチミン市旧7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、7月24日(木)から26日(土)まで、ベトナム最大の美容・化粧品展示会「ベト...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved