ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【4部作】死闘、巨大バインミーを喰い尽くせ!!~前編~

2015/05/25 17:20 JST配信

こんにちは、ホーチミンのクリスハートこと佐井です。

先日ラスベガスで行われた世紀の一戦、 パッキャオ vs メイウェザー は皆さんご覧になりましたか?

前評判と盛り上がりはすごかったですが、空けてみると意外と渋い試合展開でしたね。

ちょっと素人にはわかりにくい結果となってしまいましたが、個人的には試合前日のパッキャオのスピーチは感動し、彼の英雄たる所以を垣間見た気がしました。

さて、同じ頃、ホーチミンでも 世紀の死闘 をが繰り広げられていたことをご存じでしょうか?

モッハイバーヨー!

実はこの日、ホーチミンのとある佐井家でホームパーティーが開催されていました。

佐井がビーフシチューを作ったのでみんなで食べようと言う企画でした。

ちなみに、ビーフシチューは佐井の得意料理で、デミグラスソースから作ります。

そして、ビーフシチューにはやっぱりパンでしょ、とういことで、参加者であるウーに「パン買って」きてと、依頼したのでした。

しかし、ウーがなかなか来ない。

パンが来ないからシチュー食べられないなぁと思っていると、ドアのノックが・・・

待たせたな

「遅れてすみません、パン買ってきました!!」

ヤンキ―の使いっばしりのようなセリフだが、何か様子がおかしい。

なんだ、その肩に担いでいる、 MCハマーの時代のヒップホッパーが愛用していたラジカセみたいな巨大なやつは?

「あ、これですか? ビーフシチュー用のバインミーです yo!

いや、確実におかしいだろう。

ビーフシチューを煮た鍋のサイズより大きいし、縦に持つと、昔キムタクがHEROで着てた、カラシ色ダウンジャケットみたいだし、語尾もラッパー風だし!!

ちょ待てよ

それにしても、 とにかくでかい・・・

我が家の食卓に載せてみるよ、食卓の半分の面積を占有してしまうではないか・・・

通常のバインミーと比較してみると

もうあまりの大きさの違いに、同じ食べ物には見えない。

というか、巨大バインミー、そもそも 食べ物に見えない。

でかい、とにかくでかい。

でかい

さて、知らない方のためにバインミーについて。

バインミーとはベトナム流のフランスパンです。

本場フランスとの違いとしては、小麦粉の他に米粉も使われていて、さらに、中に空気がたくさん取りこまれていてフワフワなフランスパンというイメージです。

あまりちゃんとした資料が無いので、ここからは僕の推測です。

かつてフランスの植民地だったベトナムですが、フランス統治時代に、パン食の文化が浸透しました。

しかし、小麦は熱帯の地域では栽培ができず、ベトナムでもほとんど収穫されないため、輸入に依存する食糧。

そのため、貴重な小麦粉をなるべく使わないでパンを作るため、米粉を使ったり、フワフワにしてみたり、色々な工夫をした結果が、バインミーなのではと思われます。

外サク中フワ

ちなみに、ベトナムでバインミーと言えば、バインミーにハムや香草(パクチーとか)、パテ、野菜などを挟み、ニョクマムで味付けしたサンドイッチをイメージする人も多いと思います。

これは、正式にはBánh mì k?p(バイン・ミー・ケップ、k?pは「挟む」の意味)で、これを略して、バインミーと呼ばれていることが多いです。

ベトナム風サブウェイ

ちなみに、このBánh mì k?pですが、街中の道端で売られています。

お値段は、1個1万5000VND(約80円)とかなりリーズナブルで、ベトナムの朝ごはんの定番となっています。

佐井も時々お世話になっていますが、たまに激しく大量のチリソースが投入されている時があり、 バインミー屋選びは、まさにロシアンルーレットです(汗)

どこにでもある屋台

さて 本題に戻ると、この巨大バインミー、 先日地元のニュースでも取り上げられていました。

ホーチミン近郊の、イオンモール・タンフーがあるあたりのパン屋さんで作っているようで、配達だと、1個12万VND(日本円で約670円)で購入できるようです。

しかし、この12万VNDのパン1個を配達するのに 、片道30分を、おっさんがバイクに2人乗りして届けに来たようで、ベトナムの人件費の考え方と、巨大バンミーの原価構造は謎すぎます・・・。

大きさにじぇじぇじぇ

( 次回 に続く)

著者紹介
佐井高志
ベトナム在住暦3年になる佐井家の旦那。通称「親方」
日本にいた頃にパワーリフティング、アメリカンフットボールをやっていたこともあり、とにかく体がでかい。ベトナムにいるデブを取りまとめる使命を自らに課している。
このコラムでは、デブだからこそのチャレンジをはじめ、ベトナムがデブにとって住みやすい国なのかどうかを身をもって徹底検証。2013年よりホーチミン市に在住し、2016年よりダナンへ転勤したのをきっかけに、コラムタイトルを『豚が如く~ホーチミン編~』から『豚が如く』に改題。目下、ダナンでデブを開拓中。
2016年11月日本へ帰国。
2018年9月再度ダナンに駐在。
豚が如く
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:コンダオ特区、国家電力網に接続 海底送電線が完成 (5日)

 ベトナム電力グループ(EVN)は4日、ホーチミン市コンダオ特区(コンダオ諸島)で110kV変電所の送電に成功し、国家電力網を通じた同特区への電力供給を開始した。  送電線は、南部メコンデルタ地方カントー市を...

訪中のクオン国家主席、プーチン大統領と会見 (5日)

 9月3日の対日戦勝記念日に中国の北京市で開催された中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典への参加に併せて同国を訪問したルオン・クオン国家主席は同日午後、ロシアのウラジーミル・プー...

皆既月食の「ブラッドムーン」、ベトナムで今週末観測可能 (5日)

 皆既月食による「ブラッドムーン(血色の月)」がアジアとヨーロッパ、アフリカの一部で9月7日(日)深夜から翌8日(月)未明にかけて観測できる。外電によると、皆既月食はベトナム時間の8日午前0時30分に始まり、午...

1945年9月に独立宣言をラジオで放送、ベトナムの声放送局の歴史 (8/31)

 ハノイ市のバックマイ送信所は、1945年9月に独立宣言を放送した場所であると同時に、「ベトナムの声放送局(VOV)」が誕生した場所であり、国家の80年間にわたるラジオ放送の旅の始まりの場所でもある。  独...

生花最大手ダラット・ハスファーム、豪同業を完全買収 (5日)

 ベトナムの生花業界最大手ダラット・ハスファーム(Dalat Hasfarm)は、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場する同業のリンチグループ(Lynch Group)の全株式を取得することで合意した。取得価格は1株当たり2.245...

V-GREEN、電動バイク用バッテリー交換ロッカーをFC展開 (5日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)のEV充電インフラ整備を手掛けるV-GREENグローバル充電ス

大阪発の和食ブランド「世桜」、ホーチミンに出店 海外2店舗目 (5日)

 インバウンド特化型和食レストランの企画・運営、フランチャイズ展開を手掛ける株式会社世桜(大阪府大阪市)は8月、海外2店舗目となる「日本鰻世桜ホーチミン1号店」をホーチミン市にオープンした。  同社は...

訪中のクオン国家主席、習国家主席と会談 「中越運命共同体」推進 (5日)

 9月3日の対日戦勝記念日に中国の北京市で開催された中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典への参加に併せて同国を訪問したルオン・クオン国家主席は4日、習近平(シー・ジンピン)総書記 兼 ...

ハノイ・メトロ、建国80周年に延べ180万人が利用 (5日)

 ハノイ市の都市鉄道(メトロ)2A号線(カットリン~ハドン間)および3.1号線(ニョン~カウザイ間)を運行するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)によると、建国記念日80周年(1945年9月2日~2025年9月2日)に伴い利用需要が...

ハノイ:建国80周年記念の展覧会、来場者400万人 会期延長も (5日)

 建国記念日80周年(1945年9月2日~2025年9月2日)を祝う記念事業の一環として、ハノイ市の国家展示センターで開催中の「独立・自由・幸福の80年の歩み」をテーマにした展覧会は、8月28日から9月2日までの6日間で4...

政府、グローバル・ミニマム課税に関する政令を公布 (5日)

 政府はこのほど、2023年11月29日に国会が採択した国会決議第107号/2023/QH15に基づき、グローバル・ミニマム課税に関する詳細を定めた政令第236号/2025/ND-CPを公布した。  同政令は2025年10月15日に施行さ...

ハノイ:ビントゥイ橋下で火災、バイク500台全焼 (5日)

 ハノイ市ホンハー街区人民委員会はこのほど、8月30日にビントゥイ橋(cau Vinh Tuy)下の駐車場で発生した火災について、人的被害はなかったことを明らかにした。  初期報告によると、広さ約300m2が焼け、約5...

伊藤忠、地場製糖最大手TTCビエンホアと戦略的協業で覚書締結 (5日)

 伊藤忠商事株式会社(東京都港区)は4日、東京で第6回日越農業協力対話ハイレベル会合に合わせて開催された日越官民フォーラムにおいて、地場製糖最大手のタインタインコン・ビエンホア製

日本の国立長寿医療研究センター、ベトナム中央老人病院と覚書締結 (5日)

 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)はこのほど、ハノイ市の中央老人病院との間で、高齢化に伴う諸課題に対応するため、共同で研究や人材育成に取り組むことについて覚書を締結した。 ...

焼き鳥店「中目黒いぐち」、ホーチミンに初出店へ (5日)

 飲食店を中心としたサービス業を展開する企業への経営サポートと飲食店の運営を手掛けるG-FACTORY株式会社(東京都新宿区)は、自社が運営する焼き鳥店「中目黒いぐち」をホーチミン市に出店する。10月中旬のオー...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved